アグネス・チャン「すごい好きでした。初恋でした」 多忙なアイドル時代を支えた愛車との思い出
■アグネス・チャン「乗り心地が最高」 日本の頂点に立った愛車
続いて登場したのは、アグネスさんが30代~40代を共にすごした愛車『トヨタ セルシオ』。メルセデス・ベンツや、BMWなど、ヨーロッパの高級ブランドマーケットに参入すべくトヨタが立ち上げたブランド・レクサスのトップモデル『レクサス LS400』の日本仕様車として1989年に登場。根本から振動、騒音を極力発生させないことを実現し、走行性能と快適性能を高い次元で両立しました。セルシオの登場は、外国車にも大きな影響を与え“高級車の新たな標準を作った”と言われ、1989年~1990年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。 かつての愛車と対面したアグネスさんは、「優しい顔でしょ! “私カッコいいでしょ?”と主張していないのがいいんですよね。この車で車酔いをしたことがない。乗り心地が最高なんです。揺れないからホントに(後部座席で)よく寝ました。後ろ座ったら、もう車から出たくないと思うほど気持ちがいい。セルシオは、ボロボロになるまで乗って、一生忘れられない恋という感じ。手放さなくても良かったのかな」と、愛車を懐かしみました。
■家族との思い出が詰まった愛車
最後に登場したのは、アグネスさんが50歳を機に購入した愛車『トヨタ WiLLサイファ』。複数の異業種企業が立ち上げた『WiLL』プロジェクトの中で、2002年にトヨタが発売したサイファ。英語の“サイバー”(コンピューターの)と、馬車を意味する“フェートン”をあわせた造語で命名されました。特徴は個性的なボディーデザインや、情報ネットワークサービス『G-BOOK』を搭載。飲食店などのエリア情報や、エンタメ情報、地図情報などが入手でき、またオーナーの嗜好(しこう)にあった設定をカスタマイズできることから“育てるクルマ”と呼ばれました。 サイファを選んだ理由について、アグネスさんは「50歳になったから、自由行動がしたいなと思って、いろいろ調べたら最先端の車だった。漫画に出てくる未来の車みたいな。(約20年前から車で)インターネットや、Eメールが使えました」と、当時は画期的な装備だったそうです。 また、サイファにまつわるエピソードについて、「この車で、家族とサファリパークに行った。動物がいっぱい寄ってきて、その中でも、ロバが“餌ちょうだい”とすごい積極的で、怖くなって窓を閉めたら、ここ(ドアバイザー)を“パリ パリ パリ”とかじられて壊れたんです。新車なのに! 子供たちは後ろで、笑いこけて」と、家族との忘れられない思い出を明かしました。
最後に“アグネスさんにとって車とは?”と聞くと、「自由気ままに動く空間。自分で運転すると、自分だけの世界です」と語りました。 (6月10日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)