夏ガーデンの主役候補「ひまわり」世代を超えた愛されフラワーの魅力を総まとめ《育て方&おすすめ品種》
《真夏の定番愛されフラワー》ヒマワリの育て方
●栽培環境 ヒマワリは日光がタップリ当たり、風通しのよい場所に植えます。排水性がよく肥沃な土壌を好むので、腐葉土や有機質堆肥などをすき込んで、土をよく耕しておきましょう。 ●水やり 種まきから発芽までは土が乾かないように十分水を与えてください。ある程度大きく成長したら水やりは控えめにして、土が乾いたら水やりします。 夏に晴天が続いたときは花や葉がしんなりすることがあるので、水切れに気をつけましょう。 ●肥料 植えるときに元肥として緩効性化成肥料を施します。花が咲くまでは2週間に一回程度、追肥として液体肥料を与えましょう。 ●支柱の設置 背丈が高くなる品種は雨や風で倒れたり、茎が曲がったりすることがあります。背が伸びてきたら支柱を立てて支えてあげましょう。 ●病害虫対策 多湿になると葉に褐色の斑点が出る「べと病」にかかりやすくなります。株間を十分に取り、風通しよくしましょう。ハダニが発生したときは葉の裏側に水をかけたり、被害がひどいときは薬剤をまいたりしましょう。 ●種の採取 花が枯れて種が黒くなったら収穫のタイミング。花を切り取り、よく乾燥させてから種を取り出します。採った種は乾燥した涼しい場所で保管しましょう。
《真夏の定番愛されフラワー》ヒマワリの楽しみ方
●庭での観賞 存在感のある花姿と鮮やかな黄色の花が、夏の庭を明るく華やかに演出。背が高いので夏の強い日差しを遮り、庭に涼しい日陰を作ってくれる役割も果たします。 ●切り花 ヒマワリを切り花にして室内に飾るのもおすすめ。朝早い時間帯に切り取り、花瓶に生けましょう。1輪だけでもインパクトがあり、インテリアが一気に夏ムードになります。 ●ドライフラワー 完全に開花した花を選び、逆さにして風通しがよく直射日光が当たらない場所に吊るします。 2~3週間ほどで完全に乾燥して茎が硬くなれば完成です。
《真夏の定番愛されフラワー》ヒマワリのおすすめ品種5選
●ロシアン・マンモス Russian Mammoth 背丈が高く花も大きいロシアン・マンモス。大きな種は食用としての価値もあり、観賞用と実用性の両面で優れた品種です。 ※参考価格:300~400円前後(種1袋) ●テディベア Teddy bear テディベアはクマのぬいぐるみのようにモフモフした花が特徴。草丈は60~80センチ程度で、10cmほどの小ぶりな花が咲きます。 ※参考価格:300~400円前後(種1袋) ●バレンタイン Valentine 柔らかなレモンイエローの花が、ソフトな雰囲気をかもし出すバレンタイン。背丈が1.5メートル程度で、庭でも育てやすいヒマワリです。 ※参考価格:200~300円前後(種1袋) ●ムーラン・ルージュ Moulin Rouge ムーラン・ルージュは深い赤紫色の花びらがシックな印象。大人っぽくエレガントなたたずまいで、庭のアクセントに最適です。 ※参考価格:300~400円前後(種1袋) ●サンリッチ・オレンジ Sunrich Orange 明るいオレンジ色が夏空に映えるサンリッチ・オレンジ。花粉がなく花もちがよいので、フラワーアレンジメントにもよく利用されます。 ※参考価格:300~400円前後(種1袋)
夏花壇の主役はやっぱり「ヒマワリ」
ヒマワリは昔からなじみ深く、夏を象徴する花。丈夫で育てやすいので初心者にもおすすめで、ひとつの花から種がたくさん採れるのも楽しみです。 庭を華やかに彩る真夏の定番花ヒマワリとともに、明るく元気に夏を過ごしましょう。
上園 美佳