大きめ?小さめ?迷いがちなフライパンの「サイズ」選び方を専門家が解説
静岡駅前「呉服町商店街」にある家庭用品専門店の三保原屋本店。お鍋やフライパンなどの台所用品から暮らしの道具まで幅広く扱う専門家に、キッチングッズについて教えていただきます。 ◇ ◇ ◇
当店で「フライパンは大が小を兼ねない」という接客をするスタッフがおり、良いこと言うなーと思いつつ纏めてみることとしました。 フライパンはコーティングではなく、本体で選んでいただければ、家庭用品店としては幸いです。(テフロンを含む、フッ素樹脂加工であれば、ダイヤモンドコートなどの名前がついても基本的な構造は変わらず、260℃以上で傷むという結果は変わりません。) コーティングに興味がある方が多いのは事実ですが、コーティングそのものよりも、 ●フライパン本体の厚み ●フライパンの使い方 の方が、フライパンの寿命を左右することが多いです。
フライパンを長く使うコツ
フライパンが傷む理由は ①【超高温】 ②【ダメージ】金属ヘラガリガリ、食品長時間保存 ③【急冷】アツアツから水をジュー です。 超高温については、空焚きが最も避けるべき行為の1つとなります。(空焚きとは、何もフライパンに乗せずに、余熱を超えた加熱をする行為。)
大きなフライパンについて
小さく料理する場合
大きなフライパンは、当然ですが焼き面が大きいです。 大きなフライパンで、小さく料理をした場合は、「料理がのっていない場所」が出来てしまいます。 この「料理がのっていない場所」が、結果的に空焚きになってしまいます。(うっかり空焚き)
そのため「小さな料理」は「小さなフライパン」がオススメです。
魚焼きシート
三保原屋は静岡にあり、静岡はお魚を食べる方が多い傾向があります。グリルを使わずに、フライパンに「魚焼きシート」を敷いて、魚を焼く方もいらっしゃいます。 「魚焼きシート」に触れていない箇所は実質的に空焚きとなる可能性が高くなります。 このようなお料理をする場合は、是非「古いフライパン」を使って料理をしてください。そもそも「魚焼きシート」を敷いているので、食材がフライパンにくっついてしまうリスクが低いかなと思います。 新品のフライパンで空焚きをするリスクを考えると、新品のフライパンを用いて「魚焼きシート」を使うのは、少しオススメしにくい使い方とも言えます。