インテル、終盤の失点で一時ヒヤリも…ダンフリースが同点弾、今季未勝利のモンツァとドロー
セリエA第4節が15日に行われ、インテルは敵地でモンツァと対戦した。 昨季クラブ通算20回目のスクデットを獲得したインテルは、今季も優勝候補の大本命と見られている。8月17日に行われた第1節ジェノア戦こそ2-2で引き分けたものの、続く2試合はきっちり連勝してインターナショナルマッチウィークに突入。3連勝を掲げ、今季ここまでセリエAで白星がないモンツァの本拠地に乗り込む。 インテルはキャプテンでエースのラウタロ・マルティネスを筆頭に、フェデリコ・ディマルコ、ヘンリク・ムヒタリアン、マルクス・テュラムらの主力がスターティングメンバーに並ぶ。一方、モンツァはパブロ・マリ、マッテオ・ペッシーナ、ダニエル・マルディーニらが先発に名を連ねた。 試合は立ち上がりからインテルがチャンスを作る。6分、マルディーニがボックス内を横断するリスキーなパスを出すと、この隙を狙っていたディマルコが左足フィニッシュを放つも、ここはゴール右に外れる。続く8分にはムヒタリアンとのワンツーで左サイドを破ったディマルコがクロスを上げると、中央で待っていたラウタロが頭で合わせたが、ヘディングシュートは枠を捉えきれない。 インテルは26分にも左サイドからゴールに迫る。大外でボールを持ったディマルコが、相手に寄せられながらも正確なボールをボックス内に送ると、遅れて入ってきたダヴィデ・フラッテージが右足で合わせる。だが、ここも枠を外れ、前半はスコアレスで終了した。 後半に入っても主導権はインテルが握ったが、なかなかスコアは動かない。51分にはバンジャマン・パヴァールの上げたアーリークロスからテュラムがヘディングシュートを放ったものの、シュートの数も徐々に減少する。 モンツァはここまで防戦一方の展開を強いられたものの、69分にはきわどい場面を構築。ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたマルディーニがクロスを上げると、ファーサイドで待っていたミラン・ジュリッチがヘディングシュートを放ったが、ゴール左に外れた。 スコアレスのまま終盤に突入したものの、81分に意外な形で均衡が破れる。モンツァは敵陣ボックス手前でパスを繋ぎ、高い位置をとったアルマンド・イッツォが右足で浮き球のボールを入れる。これが待っていたダニー・モタの頭にピタリ。パヴァールとの競り合いに勝利し、頭でゴールネットを揺らした。 だが、負けられないインテルはここからスイッチを入れて反撃に出る。88分、ボックス左でホアキン・コレアからのパスを受けたカルロス・アウグストが反転してグラウンダーのクロスを入れると、ファーサイドへ走り込んだデンゼル・ダンフリースがダイレクトで押し込む。これで試合は振り出しに戻った。 試合はこのままタイムアップ。終盤の失点でヒヤリとしたインテルだったが、王者としての意地を見せ、ドローに持ち込んだ。インテルが無敗を維持した一方で、モンツァは土壇場の失点で今季初勝利を逃した。 この後、インテルは18日にチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第1節のマンチェスター・シティ戦が控えており、22日には次節のセリエAでミランとのミラノ・ダービーに臨む。一方、モンツァは同じく22日、次節のセリエAでボローニャをホームに迎える。 【スコア】 モンツァ 1-1 インテル 【得点者】 1-0 81分 ダニー・モタ(モンツァ) 1-1 88分 デンゼル・ダンフリース(インテル)
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