【阪神】梵英心2軍打撃コーチ“セパ3連覇”のイズム注入「気持ちが一番大事。伝えていきたい」
阪神に新入団した梵英心2軍打撃コーチ(44)は、“3連覇イズム”で藤川新監督をサポートする。 【イラスト】阪神来季スタッフ 阪神からのオファーに「想像もできなかった」と驚きつつも「今持っている引き出し、経験をファームの選手に教えていけるように。指導できるように頑張っていきたい」と力を込めた。 現役時代は内野手で広島一筋12年。16、17年に緒方カープの優勝を味わい、17年のNPB引退後は社会人野球での指導を経て、21年からオリックスのコーチに就任。指導者としてリーグ3連覇を経験した。 昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップから侍ジャパンの内野守備走塁コーチも務め、井端ジャパンの初Vに貢献。同大会では阪神森下がベストナインに選出される活躍を見せ、「海外との試合でもそういう物おじしない。大舞台に強い選手なのかなというイメージは強いです」と頼もしげに言った。今年11月のプレミア12にも帯同し、阪神との二足のわらじで指導にあたる。 数々のチームを見てきた上で、1軍活躍のカギにメンタルを挙げる。「どれだけこの世界で活躍したいかの気持ちが一番大事。選手に会ったら伝えていきたい」。藤川監督と同学年の松坂世代。若虎育成で新体制を支える。【波部俊之介】 ◆梵英心(そよぎ・えいしん)1980年(昭55)10月11日生まれ、広島県出身。三次-駒大-日産自動車を経て、05年大学生・社会人ドラフト3巡目で広島入り。1年目の06年123試合に出場し、新人王を受賞。10年には43盗塁でタイトル獲得と、俊足堅守の内野手として存在感を示した。17年NPB引退。通算1096試合、990安打、74本塁打、357打点、打率2割6分4厘。現役時代は173センチ、76キロ。右投げ右打ち。引退後は社会人野球のエイジェックで選手兼コーチとしてプレー。その後JFE西日本のコーチ、さらにオリックスでコーチを務めた。実家は広島・三次市の専法寺。