楽天・則本 100勝→シーズン30S 抑え転向1年目で江夏、上原に次ぐ史上3人目の快挙
「楽天7-5日本ハム」(14日、楽天モバイルパーク) 試合終了の瞬間、いつも通り大きくほえた。楽天・則本昂大投手(33)が九回、日本ハムの反撃をしのぎ、30セーブに到達。通算100勝を達成した後に、1シーズンで30セーブを記録したのは江夏豊、上原浩治に次ぐ史上3人目の快挙となった。 「そういうすごい方たちと同じところに名前が挙がるのは、すごい光栄だなと思いますし、まだまだ精進しないといけないなと思いました」 これまで先発を支えてきた中、昨オフに今江監督からの打診で今季から抑えに転向。「(先発への思いが)ないと言ったらうそになるけど、チームが勝つため」と受諾。「クローザーを任されるなら30セーブ」と掲げた目標を達成した。 春先には17年に自身も出場したWBCで、日本代表の投手コーチだった権藤博氏から「かっこ悪くても抑えれば、抑えは正解」と助言を受けたという。「その言葉は常に頭に入れて、勝ちの展開で27個目のアウトを取ればいいんだという気持ちでやっている」と心構えを明かした。この日も1点は失ったが、同点は許さない“教え”を体現した。 一つの節目を迎え「周りの人のおかげ。反省すべき点はある。次の31個目を目標にしたい」と表情を引き締めた守護神。ソフトバンクが勝利したため、この日でリーグ優勝の可能性が完全消滅となったが、今後も、チームのために腕を振り続ける。