前半終了間際、藤枝東高CB村上樹主将(2年=セレッソ大阪U-15出身)が同点ゴール(Taro YOSHIDA)

[1.27 静岡県高校新人大会準決勝 浜名高 2-1 藤枝東高 愛鷹多目的競技場] 【写真】「そりゃ勝てるわ」「可愛すぎる」“派手衣装”の女優が日本代表をピッチサイドで応援 「選手権負けて新チームなって、『取れるタイトルは全部取ろう』っていう話から始まって、 自分、ちょっと怪我しちゃって今日からで。みんながここまで繋げてくれて、チームのために 何かできて勝てたら良いっていう思いで挑んだんですけど、勝てなかったのは申し訳ない」 　名門・藤枝東高の新リーダー、CB村上樹主将(2年=セレッソ大阪U-15出身)が復帰戦で同点ゴール。だが、チームは2点目のチャンスをモノにすることができず、村上は敗退を悔しがった。 　村上は昨年から先発。準優勝した選手権予選では大会の優秀ディフェンダーにも選出されている。小学生時代はCB、中学生時代はボランチを務めていた村上は今年、ボランチと併用される可能性も。どちらでもプレーする心構えでいるが、「守るのが好きで、攻撃の始まりにもなる」CBでのプレーをより志向している。 　身長は175cmほどで特別な身長はないが、ヘディングを得意としており、この日もCKから同点ヘッドを決めた。また、的確なカバーリングで相手の攻撃を阻止。「やっぱりこの身長でのセンターバックっていうのはあんまりないですよね。その中でも、ヘディングで勝ったり、『この身長でもできる』っていうところは見せたいなっていうのは去年から思っていました」と語る。 　理想の選手はブライトンのキャプテン、CBルイス・ダンクだ。「右利きで左のセンターバックができて、ビルドアップも上手くて、守れて、キャプテンでチームの本当中心選手で、 ダンクは結構見て勉強しています」。目標とするCBのようなプレーヤーになって、伝統校を勝たせる意気込みだ。 　選手権予選決勝は、プレミアリーグ勢の静岡学園高に1-2で惜敗。紙一重の差の戦いだったが、静岡学園との差を感じたのだという。「一つ一つの強度だったり、プレーの質っていう差に気付いて。去年夏に(プレミアリーグ、選手権2冠の青森)山田とやらせてもらって、勝てなくて差を感じて『変わんないとダメだ』ってまた夏からは変わったんですけど。やっぱ夏からじゃ遅いっていうのは分かったので、今年は本当、この新人戦負けてしまったけれど、ここからもう一回気合い入れ直して頑張らないといけない」と強度、質からもっともっと上げていくことを誓う。 　そして、「最後を決めるところの質だったり、守り切る力っていうのはまだまだつけていかないと、プリンス(リーグ東海)も、インターハイも、最後の選手権も勝てない。自分一人だけじゃ、そんな引っ張るとかはできないかもしれないですけど、去年出てたメンバーが中心となって、『みんなで練習から引っ張って行こう』っていう話はしているんで、本当に一日一日の練習は大切にしていかないといけない」と力を込めた。 　新人戦のタイトルは逃したが、ここから取れるタイトルは全て取りに行く。「プリンスも 今年はエスパ(清水ユース)とジュビロ(磐田U-18)両方いるんで、本当に良い相手とできるんで、しっかり勝負して、自分たちの力をつけれるように頑張って、最後は全国出て優勝を狙っていきたいです」。静岡学園や青森山田の背中を目指すのではなく、貪欲に成長と結果を求め、自分たちが目標にされるような存在になること。チームリーダーはFW湯山大輔(2年)ら経験者とともに意識高く藤枝東を引っ張り、強敵に勝つ。