高校生たちが羊まんを開発~遠別農業高校
道北の遠別町で高校生たちが魅力的な町の新名物づくりに挑戦しています。 遠別農業高校・乳肉加工分会では、羊の肉を使った肉まんの開発をしています。開発の経緯は、羊肉の生産量、消費量が、ともに年々減少している課題があります。 食文化の多様化に対応するためには、「臭みがある」という羊のネガティブな偏見を払拭でき、手に取りやすくインパクトがあり、独特なにおいをカバーできる新しい加工品が必要だと考えたといいます。乳肉加工分会の先輩が校内の羊肉料理のコンテストに出品し、味も見た目も好評だった羊肉まんの開発を引き継ぎ、バージョンアップした羊肉まんの製造に取り組んでいます。 ヒツジの肉を使った肉まんの開発に取り組んでするのは、遠別農業高校の2年生。町のあらたな名物づくりが目的でした。まずバラ肉のミンチに、数種類の味噌を加えて、肉みそを作ります。それを手作りの生地で包みます。最後に白と黒い生地を組み合わせて、かわいらしいデザインに仕上げていきます。
羊肉の商品開発をする理由は、高校でヒツジの飼育をしているからです。遠別農業高校では 顔が黒いことが特徴の羊で、良質な肉用種のサフォークという羊を飼育していて、その肉はソーセージや肉みそなどとして授業内で加工し、販売してきました。 そんな身近な羊の良さ、魅力を伝えるため高校生たちはこれまで、羊肉離れの課題克服にむけて活動してきました。遠別農業では、生産だけでなく、羊肉加工や羊毛を使った商品開発など、酪農の幅広い分野を学べます。 この秋、高校生チャレンジグルメコンテストに、この羊肉まんを出品。残念ながら入賞は逃しましたが、後輩たちは、来年以降に向けてさらなる改良をと意気込んでいます。