大阪の若手劇場10周年ライブ、ここ数年で大量上京も「レベル上がってる」 今年は2組「M-1」決勝へ
大阪の若手芸人たちが活動する「よしもと漫才劇場」(大阪市中央区、通称:マンゲキ)が2024年、10周年を迎えた。それを記念したライブが同劇場おこなわれ、昨年卒業したニッポンの社長・シカゴ実業らをはじめ、今年『M-1』ファイナリストのジョックロックなどが出演した。 【写真】結成2年半で『M-1』決勝へ、大注目のジョックロック これまでミルクボーイや見取り図、霜降り明星など賞レースやテレビ番組で活躍する芸人たちを多く輩出してきた同劇場。この日の記念ライブは、過去好評を博したシカゴ実業が主催の『濁(にごり)』が復活し、レギュラーメンバーのニッポンの社長、ビスケットブラザーズら卒業コンビを含む10組が登場し、立ち見席まで用意されるほどの客入りで盛り上がりをみせた。 マンゲキはここ数年で、ロングコートダディやマユリカ、紅しょうが、さや香など、同劇場をリーダー的な役割で引っ張った人気コンビが軒並み東京へ進出。2023年春は6組、今春には10組と、その数の多さに「心臓がもたない」「卒業しすぎちゃう!?」など、悲鳴にも似たファン声がSNSで飛び交い、激震が走っていた。 そんな戸惑いをよそに、ライブ後の囲み取材でニッポンの社長・辻は「知らないコンビも増えているし、結果を出す人が多くなってきた。M-1も準決勝に行くのが(マンゲキで)3組だけとかのときもあったけど、今はレベルが上がっているな、とは東京におっても感じますね。今後のマンゲキはこのへんが、やっぱり引っ張っていったらおもしろい」と、同じく会見に登壇した隣人、豪快キャプテン、ジョックロックに目を向けた。 続けてシカゴ実業の山本プロ野球は「結構東京に行く人が多いんで、東京の芸人に大阪大丈夫なの?とか聞かれるけど、帰ってきてみたら、全然大丈夫やな、て感じです。めっちゃおもろいやん」と真剣な面持ちで回答。 相次ぐ人気芸人の東京進出で心配された「大阪のお笑い」だが、12月22日に決勝を控える『M-1』は決勝9組中2組がマンゲキ所属。ファイナリストのジョックロック・福本ユウショウは「僕たちは結成して2年半だし、相方のゆうじろーは最年少。でも、上のやつらを全部倒して、トロフィーを大阪に持って帰るぜ!」、ゆうじろーも「遠慮せず、堂々といつも通りにやれば結果はついてくる!」と意気込んだ。