王貞治さん、野球の人気拡大へ新プロジェクト…「子どもたちに一番楽しいと思ってもらえる野球に」
プロ野球を代表する名選手だった王貞治さん(84)(現福岡ソフトバンクホークス会長)は20日、東京都内で記者会見し、野球の競技人口や人気の拡大といった課題にプロとアマチュアの垣根を越えて野球界全体で取り組むプロジェクトを始めると発表した。
「BEYOND OH PROJECT(ビヨンド OH プロジェクト)」と名付け、王さんや大谷翔平選手(米大リーグ・ドジャース)に続く世界的スターを輩出する環境づくりを進め、野球が国民的スポーツとして末永く愛されることを目指す。
王さんは記者会見に先立って行われた12球団のオーナー会議で、子どもが野球に触れる機会の創出やSNSなど次世代メディアも活用した魅力発信、国内外の市場拡大、体制・財源づくりといったプランを提言。賛同を得て、これらを100年先まで見据えた「骨太の方針」として発表した。
王さんは6月以降、「球心会」と名付けた会合で、日本野球機構(NPB)や12球団のほか、日本学生野球協会などアマ側の統括団体など、20を超える団体の約60人と協議を重ねてきた。今後、具体策を検討し、活動を進める。
王さんは「子どもたちの中で、やっぱり一番楽しいと思ってもらえる野球であってほしい。我々が立ち上がり、将来に向かって話し合うべきだ」と述べた。