冷蔵庫は「冷やすだけ」じゃないって知ってた? 「美味しく」保存するため日立が組み込んだ技術とは
常温あるいは温かい食材を素早く冷凍する技術は他メーカーの製品にもあります。しかし、デリシャス冷凍が便利なのは、冷蔵庫が自動的に温度コントロールをするところ。ほとんどの他社製品は、急冷機能をスタートするのにボタン操作が必要なのです。じつは日立も以前は急冷機能にボタン操作を必要としていました。 しかし日立が調査をしたところ、操作が必要になるとユーザーの8割が急冷機能を利用しなかったそうです。そこで、現在のデリシャス冷凍は冷凍室天井部に温度センサーを配置。食材の温度のあわせて自動的に急冷機能を動作させています。 ■ラップなしでもOKの冷蔵室、美味しさを保つ技術とは 最後の特徴的な機能が、メイン冷蔵室の「まるごとチルド」です。 ほとんどの冷蔵庫は冷蔵室の下側に引き出し式の「チルド室」を備えています。冷蔵室の温度は約2~5度なのに対し、チルド室は約0~3度の温度帯。このため、チルド室は肉や魚などを凍らせずに保存するのに向いています。 ただし、チルド室は前述した浅い引き出し式のため、あまり多くの食材は保存できません。そこで、冷蔵室全体をチルド温度帯にしたのがまるごとチルドなのです。 ちなみに、まるごとチルドは冷蔵室全体の湿度が高いのも特徴。冷蔵庫内は基本的に湿度が低くなりますが、まるごとチルドは湿度を保ったまま温度を下げることができます。このため、食材にラップをしなくても乾燥しにくいという大きなメリットがあります。
以上、日立のプレミアム冷蔵庫の特徴的な3つの保鮮機能でした。いずれも食材を美味しく長く保存してくれる機能ですが、注目したいのが「手間なし」というポイント。 たとえば新鮮スリープ野菜室は高湿の空間を作り出しますが、余計な水分を自動排出するので「庫内に溜まった水分を掃除する」という手間はいりません。また、デリシャス冷凍も食材の温度を検知して自動的に温度制御。さらに、まるごとチルドは保存時に食材に「ラップをかける」という手間を省いてくれます。 美味しく手間ナシな保存ができる日立のプレミアム冷蔵庫。次の冷蔵庫買い換え時は、ぜひこれらの機能についても思い出してみてください。 ■ 倉本春 くらもとはる 生活家電や美容家電、IoTガジェットなど、生活を便利にする製品が大好きな家電ライター。家電などを活用して、いかに生活の質をあげつつ、家事の手間をなくすかを研究するのが現在最大のテーマ。
倉本春