写真はイメージ（Ringo Chiu - ShutterStock）

2月2日にアメリカで発売になったアップルのゴーグル型端末「Vision Pro」。目の前に見える画面は幅30メートルにも感じられ、ホームシアターがあるような世界が広がるという。だが一部の購入者の間で「ガッカリ」の声が上がっている。それは、VRポルノを再生できないことが理由だ。 【動画】近未来感がすごい…！ Vision Proの活用方法

52万円のMRヘッドセット

これまでにもVRヘッドセットはさまざまなメーカーがつくってきたが、今回のMRヘッドセット、Vision Proは一味違う。ヘッドセットを装着すると、目の前の空間にスマホやPCのようにアプリのアイコンが現れ、目や手、声で直感的に操作できる。映像や写真を見るときはパノラマスクリーンが広がり、その画質は想像を超えた美しさだという。 アップルの新製品だけあって注目度は高いが、その理由のひとつに3500ドル（約52万円）という高額なことも挙げられる。スマホのように、誰もが簡単に手を出せる価格ではないため、購入者はそれなりの期待をもっていると考えられる。

購入者から失望の声が上がったのは…

しかし一部の購入者の間で、失望の声が上がっている。それは、Vision Proでポルノを再生できないことがわかったからだ。アメリカの掲示板サイト「Reddit」では、早速Vision Proに関する話題が上がり、「ポルノを見られない！」という口コミが相次ぎ、「VRポルノを再生できないのは、自分だけ？ 何かの設定をする必要がある？」と焦って、他のユーザーに質問している人もいる。 「臨場感あふれる高級ヘッドセットでポルノを見たら、どんな世界だろう……」。そう考えてVision Proを購入した人だっているかもしれない。 だがアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズは、アップルにはポルノをブロックする道義的責任があると信じており、「ポルノがほしいならAndroidの携帯を買えばいいい」と発言したこともある。そのため、今回のVision Proでも、意図的にポルノのようなコンテンツが再生できないようにされているのかもしれない。 ただ、高いお金を出して手に入れたのに、あまりにもガッカリしたことから「3500ドルの“純潔ヘッドセット”」なんて揶揄するユーザーもいる。また「いつか誰かがポルノを見られるアプリを発表するだろう」と、将来に期待を寄せる声もある。 日本では2024年下半期の発売と言われているVision Pro。購入を考えている人は、その頃に、ポルノコンテンツが再生できるようになっているのか、注目してみるといいかもしれない。

【出典】 https://nypost.com/2024/02/05/tech/apple-vision-pro-blasted-as-3500-chastity-belt-for-blocking-porn/