小栗旬、コロナと闘う英雄 共演に松坂桃李、池松壮亮、窪塚洋介 2025年6月公開、映画「フロントライン」
俳優の小栗旬(41)が主演し、松坂桃李(36)、池松壮亮(34)、窪塚洋介(45)ら豪華な顔触れがメインキャストに名を連ねる映画「フロントライン」(関根光才監督)が2025年6月に公開されることが18日、分かった。20年2月3日に横浜港に入港し、日本で初めて新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」の最前線で、「命」を救うことを最優先にした医師や看護師の奮闘を、実話に基づいてオリジナル脚本で映画化した。 世界中をパニックに陥れたコロナの恐怖が日本にも迫り来る中、世界56の国と地域の乗客乗員3711人を乗せた「ダイヤモンド・プリンセス」が横浜に入港後、健康診断と有症状者の検体採取により10人の感染者が確認されたことで、日本が初めて治療法不明の未知のウイルスに直面することとなった。 急きょ対応することになったのは医師、看護師、医療事務職で構成された医療ボランティア的組織「DMAT(ディーマット)」だった。災害対応のスペシャリストだが、未知のウイルスに対応できる訓練は積んでいない。それでも目の前の命を救うために最前線で奮闘し続けた英雄たちだ。 プロデューサーを務める増本淳さんが100ページを超える取材メモをもとに、船内の複数のエピソードを脚本にまとめ上げた。増本さんは「この知られざる愛と勇気の物語を1人でも多くの人に共有してもらいたい」と話す。 主人公となるDMATの指揮官・結城英晴(ゆうき・ひではる)役に挑む小栗は「当時自分が知らなかった(新型コロナウイルスと)戦った人たちがいるという物語に非常に引き込まれましたし、映画として作るべきものだなと感じた」と出演を決意した理由を明かした。その上で完成した本編を鑑賞後には「全員が主役の映画になっており、参加できたことを誇りに思います。どのエピソードも実話をベースにしたものなので、とてもドラマチックでした」と満足げに感想を語った。 松坂は結城と対策本部でぶつかり合う厚生労働省から派遣された役人、池松はDMATの隊員役でともに小栗とは初共演となる。 窪塚は結城と東日本大震災で共に活動した医師仲間という役柄。フジテレビ系ドラマ「GTO」(1998年)以来となる小栗との共演について「旬が声をかけてくれて。『新型コロナウイルスの話なんだけど興味があるか?』って。ちょっと警戒したんだけど台本に感銘を受けて、これはぜひやりたいって」と小栗からのラブコールに応えた〝エモい〟エピソードを明かした。
中日スポーツ