初めての交流に笑顔 台湾・九份子国民中小学の12人が川上中で習字やバスケ【宇部】
台湾・台南市の九份子(きゅうふんし)国民中小学の小学4年~中学2年の児童・生徒12人と康晉源校長ら学校関係者が6月29日と7月1日、川上中(大山隆志校長)を訪れた。1日には授業に参加し、両国の違いを感じながら生徒と交流を深めた。 両校の交流は、1月に康校長らが同校を訪問して始まった。生徒同士の交流は今回が初めてで、1日は国語、数学、音楽の授業に参加し、給食も味わった。 1年生の国語の授業に参加した中学1、2年の3人は日本語の「頑張れ」、川上中の生徒は台湾で「ありがとう」を意味する「多謝(トーシャー)」を練習した。習字にも挑戦し、平仮名に苦戦していたが、同中の生徒が翻訳アプリを使ってサポート。課題の文字と好きな言葉を書き、完成した作品を互いに見せ合っていた。 李宗錡(リ・ゾォンチ)君は「台湾の授業は先生の話す内容を生徒が聞き、ノートに書き取る。日本の授業は、先生と生徒が互いに協力し合い授業をつくり上げているのが印象的だった。習字は難しかったけど仕上がりに満足している」と笑顔で話した。
12人はバスケットボール部に所属しており、6月29日には同中バスケ部と合同練習。プロバスケットボールB3リーグ山口パッツファイブの重冨友希選手から技術指導を受け、交流試合も行った。國重志颯(しりゅう)主将(3年)は「言葉でのやりとりは難しいけど、プレーで意思疎通はできる。台湾の生徒は小学生もいたけど、すごくうまい子もいて驚いた」と話していた。 大山校長は「今後も互いの交流を深めたい。成長して社会に出る時、世界を目指す子どもたちもいるはず。交流を通し視野を広げてくれたら」と話した。