「新町くるくる」商店街にオープン アート作品や市長ら選んだ書籍並ぶ【山口】
山口市の新町商店街に、コミュニティスペース「新町くるくる」がオープンした。アート作品の展示や伊藤和貴市長らが選んだ書籍が並ぶ本棚を設置。文化を通じて新たな人の交流を生み出していく。12月15日まで。 市と山口情報芸術センター(YCAM)が行った架空の学校「アルスコーレ」に携わった清水弘美さん(58)=中心市街地活性化推進担当理事=ら市内外の9人が企画。商店街の交差点に面して人通りも多い空き店舗で、アートを生かした交流拠点を作ろうと実施した。 元はシューズショップだった店内に、YCAMのキュレーター西翼さんらが選んだ本を棚に並べた。伊藤市長はイタリアの作家イタロ・カルヴィーノの小説「木のぼり男爵」やフランスの哲学者ミシェル・フーコーの「監獄の誕生」を陳列。机や椅子もあり、本を介して会話も楽しめる。 プレオープンには公務の合間に伊藤市長も訪れ、来場者と本について語り合っていた。 アート作品の展示も行われ、27日までは佐伯和章さんの企画展でシルバーや真ちゅうを使ったアクセサリーが並んでいる。今後はサッカーJ2レノファ山口のイラストで知られる市内の画家、レ昇るさんや宇部市のイラストレーター、えんぴつ座さんの作品展示を予定。商店街の店主らの座談会も検討している。 共同で一つの場所をつくることに面白さを感じるという清水さんは「市民交流の場はもちろん、市内のさまざまなアーティストを知っていく場所にもなれば」と期待を寄せた。 金-日曜と祝日、平日の1日いずれかに開業。時間は正午~午後8時。その他の日程で開業する場合は午後6~8時。