「無病息災の1年に」縄なう手に願い込め 新潟県阿賀野市でしめ飾り作り最盛期、高校生も制作支える
正月の縁起物「しめ飾り」作りが、新潟県阿賀野市笹神地区で最盛期を迎えている。JA新潟かがやきの「ささかみしめ飾り部会」メンバーらが、無病息災の願いを込め、丁寧に縄をない、紙飾りを付けている。 【写真】しめ飾り制作の様子はこちら 笹神地区のしめ飾り作りは1980年代、米の生産調整で青刈りされた稲を有効に活用するため始まった。JAによると、関東などからの需要が高く、2023年は4万4千個を売り上げた。 長年、地元農家が担い手を務めてきたが、高齢化が進むことから、2024年は高校生にも参加を呼びかけ。講習会を行い、新発田農業高3年生ら10人も制作を支える。 総勢44人の作り手を取りまとめる五十嵐繁部会長(88)は「消費者が良い年を迎えられるよう、一生懸命に作り、届けたい」と話している。 しめ飾りはリースや輪飾りなど4種類で、900~3000円ほど。主な販路は関東だが、JA新潟かがやきささかみアグリセンターなどで12月中旬以降、購入できる。