与座優貴が“疑惑の裁定”で中村寛にKO勝ち。与座は再戦に前向き。中村は「あんまり」と温度差【RISE】
RISEの年間最大のイベント「RISE ELDORADO 2024」(3月17日、東京・東京体育館)で「RISE×K-1対抗戦」が5試合行われた。 2勝2敗で迎えた対抗戦5試合目でRISEライト級王者の中村寛(BK GYM)とK-1 WORLD GPライト級王者の与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)の現王者同士が対戦。3Rで与座がKO勝ちを収めたものの、フィニッシュとなったバックスピンキックがローブローかどうか微妙な判定となり、後味の悪い結末となった。 1R、サウスポーの中村とオーソドックスの与座。圧をかけるのは与座。与座は右ミドル、左カーフ。中村は左インロー。圧をかける与座、中村はパンチを返すが与座はしっかりガード。与座は左ミドル。出てきた中村に与座が左フック。圧を強める与座はボディーへの前蹴り、ミドル。中村は左ミドル。オープンスコアはジャッジ3者ともイーブン。 2R、中村がワンツーも与座はガード。中村は左ロー。与座は左フック、中村は左ボディー。中村は左インローを連打。与座は右ミドル、そして与座キックも見せる。中村はステップから左ストレート、左ハイ、。ロープに詰めてパンチを連打。与座は押し返すと左ロー、左フック。中村の左ローが効き始めるが、中村も与座の左カーフに足が流れる場面も。オープンスコアは1人が中村。
3R、圧をかける与座が左右のロー。中村もすぐに打ち返す。中村のローに与座もローを打ち返す。与座はローの連打からパンチ。中村もローを連打、左ミドル。与座はボディーにバックスピン。中村が頭を下げたところにヒザを突き上げる与座。そして左アッパー。中村の左ミドルに与座が左のショートを合わせると中村がスリップダウン。与座が左インロー、そして与座のバックスピンが下腹部と内腿の微妙な付近にヒット。中村が当たった部分を押さえながらヒザをつくと、その状況を見たレフェリーがダウンの判定。立ち上がった中村だったが、ファイティングポーズを取らなかったためレフェリーが試合を止めた。 会場がざわつく中、審判団が協議。その結果、改めて与座の手が上げられ、和田良覚レフェリーが「ラインは完全に金的の部分です。僕も一瞬迷いましたが、僕は内股を取りました。ですが、これがVTRとかの判定で覆るかもしれない。それは分からない。その場合は中村選手側から不服申し立てがあるんで。私は内股のローと判断してKOとしました」などと説明した。 困惑の表情の与座は試合後のマイクで「後味が悪い試合になっちゃってすいません。まあ審議してもらって、ここまでの判定でもいいし、もう1回やってもいいと思うんで。強くなって返ってきます」と口にするしかなかった。