YouTube のCMでも話題 ゲーム実況で大人気「マックスむらい」とは?【動画】
「私が子どものときは、面白い遊びを教えてくれる大人って沢山いたと思うんですけど、最近はあんまりいない気がして」――YouTubeのテレビCMでそう熱く語る男の名前は、マックスむらい。現在、日本で最も人気が高いゲーム実況者の一人だ。 ゲーム実況者とは、ゲームをプレイしながら実況する動画を投稿するユーザーのこと。最近とみに人気が増しており、いまやYouTubeの動画広告やニコニコ動画の有料チャンネル会員からの収入で生計を立てている人も少なくない。マックスむらいもYouTubeに1800本を超える動画を投稿し、ニコニコ動画の有料チャンネルでは開始2ヶ月で有料の登録会員数が1万人を突破して話題を呼んだ。 人気のキッカケは2年ほど前から続く、人気アプリゲーム『パズル&ドラゴンズ』(以下、パズドラ)をプレイする様子を撮影した動画の配信だった。彼が遊ぶと、なぜか単なるゲームが、白熱した動画になる。その魅せるプレイにファンはみるみる増えた。2014年7月放送のニコニコ生放送「ニコニコ23時間テレビ」ではトリを務め、ゲーム実況をおこなうなかで、ダンジョンのボスとのバトルでは、難しく運も必要とされる大技を見事に決めて、コメントで喝采を浴びていた。 そんなマックスむらいの本名は、村井智建(むらい・ともたけ)。iPhoneのアプリ情報などを発信するサイト「AppBank」の代表取締役CEOだ。18歳で入社したIT企業・ガイアックスでは、営業マンから執行役員にまで上り詰め、27歳のときに現在の会社に参画した。自らを「叩き上げ」と語る彼は、いま、ネット上での動画の投稿や配信から収益を得る「動画ビジネス」の最先端で何を見ているのか。
現在の人気について
――動画の制作体制を教えてください。 YouTubeには休日も含めて1日4本~5本弱、1年半で1800本以上を投稿しています。スタッフは動画編集の専属が3人、出演者は私を含めて4~5人。このチームで、週2~3本のニコニコ生放送も制作しています。 ――現在のご自身の人気をどう思っていますか。 名前が知られてきていますが、AppBankでやってきたことを、動画の世界でやっているだけなんですよ。ただ、投稿する場所を変えたことで、全く新しい視聴者が出てきました。ありがたいと思います。(YouTubeの)テレビCMや渋谷ハチ公口の広告に採用されたことには、感謝しています。 今後については、何かのタイミングで現在の100倍、200倍の人気の伸び方をバーンとする瞬間が来るのではないかという気がしますね。これは実際にやる中で、感じていることです。そういう意味では、現在はデビュー前のインディーズバンドみたいな感覚です。 ――人気が出て困ったことはありますか。 こういう立場の誰に聞いても同じだと思いますが、プライベートはかなり制限されてしまいました。満員電車の中で話しかけられますし、マスクをしていても気づかれます。ただ、「より多くの人に楽しんでもらえるように」とは考えていますが、人気がどうこうと考えたことはないです。「人気者ですね」と言われても、実はピンと来ません。