レイノルズはシート打撃で左前打を放つ（撮影・市尻達拡）

　「広島春季キャンプ」（２６日、沖縄） 　新顔さんいらっしゃーい！新外国人のマット・レイノルズ内野手（３３）がシート打撃で２安打を放ち、初対戦の投手も苦にしない対応力を見せつけた。左肩違和感で別メニュー調整が続いていたが、この日から全体練習に復帰。患部の違和感は「もうない」と強調し、結果でも万全を印象づけた。 　“即興対応力”でスタンドを沸かせた。シート打撃での１打席目は大瀬良の前に見逃し三振。「球筋を見て、タイミングを変えていかないといけないと思った」。間合いを微修正した２打席目は九里から左翼線への二塁打。次打席でも床田のスライダーを捉えて左前打とし、「いい当たりもあったし、感覚もよかった。全体的にいい一日になった」とうなずいた。 　顔合わせした３投手とはいずれも初対戦。「今日投げたピッチャーがチームメートでよかった」とレベルの高さを感じつつも、マルチ安打をマークした点はさすがだ。今後も対戦していく投手は、ほとんどが初対戦となる中、「ある程度の球種を頭に入れてバッターボックスに入れれば、初対戦でも問題ないと思う」と頼もしい。 　沖縄キャンプ序盤の１８日には左肩の違和感を訴えるアクシデントに見舞われながらも早期復帰を果たし、「ここまで順調にきている」。高い守備力とシュアな打撃を期待される新助っ人が実力の片りんを見せた。