鳥島沖で墜落の海自SH60Kヘリ、鹿屋基地にも同型機 1年前は沖縄で陸自UH60JAヘリ墜落し10人死亡 県内自衛隊OB沈痛「一人でも多く助かって」
海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)の第212教育航空隊では、20日に伊豆諸島の鳥島東方海域で墜落した海自のSH60K哨戒ヘリコプターと同型機が操縦士を教育、養成するために使われている。 【写真】〈関連〉海上自衛隊鹿屋航空基地がある鹿屋市の位置を地図で確認する
同基地によると、操縦士は第211教育航空隊(同市)所属のTH135ヘリコプターで基礎と計器飛行課程、第212教育航空隊所属のSH60Kで実用機課程を学ぶ。SH60Kは複数機あり、離島の救急患者搬送などで出動することもあるという。 自衛隊を巡っては昨年4月、沖縄県宮古島付近の海に陸上自衛隊のUH60JAヘリコプターが墜落。南九州3県の防衛や警護、災害救助を担う部隊トップら搭乗者10人全員が死亡した。 鹿児島県内の自衛隊OBからは犠牲者を悼み、行方不明者の安否を心配する声が聞かれた。県隊友会鹿児島地区協議会(鹿児島市)の石崎耕太郎会長(74)は「詳しいことは分からないが、痛ましい。一人でも多くの命が助かってほしい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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