「まったく改善がみられない」 政活費公開ランキング、和歌山県議会はワースト2
地方議員に政策の調査研究のため支給される政務活動費(政活費)について、「全国市民オンブズマン連絡会議」(名古屋市)が公開がどの程度進んでいるか採点した令和6年度ランキングで、和歌山県議会は都道府県ワースト2位の46位となった。昨年の45位から下落し、県内で活動する「市民オンブズマンわかやま」は「まったく改善がみられない」と指摘した。 調査は平成28年度から実施。5月1日現在の状況について、領収書▽会計帳簿▽支出マニュアル▽活動報告書▽視察報告書-の5つの書類の作成と公開の有無、インターネット公開の有無について評価し、得点化した。 調査によると、和歌山県議会の得点は、100点満点中18点。昨年ワースト2位だった香川県議会が情報公開を進めて順位を上げ、改善がなかった和歌山県議会が順位を下げた。 和歌山県議会は、領収書の閲覧に公開請求が不要なことなどで加点があったが、5つの書類すべてネット公開がされておらず、点数は伸びなかった。1位の兵庫、奈良の両県の97点から大きく引き離され、近畿2府4県では最下位が続いている。 市民オンブズマンわかやまの畑中正好事務局長は「全国的に情報公開の改善に努力する議会がある中、和歌山県議会は改善に背を向け続けている。猛省すべきだ」と述べた。