中国コスメ「フローラシス」が海外進出に本腰 パリの百貨店サマリテーヌに出店 日本では来年1月に銀座に出店予定
日本は、「フローラシス」が最初に進出した国際市場だ。アマゾンで取り扱い、23年9月には伊勢丹新宿本店でポップアップを開いた。日本市場の売上高は前年比132%増と好調で、25年1月には銀座に出店する予定だ。チェン=プレジデントは、「日本の消費者は、『フローラシス』の商品開発の中核である伝統と革新を重視している。日本市場での知見は商品の処方だけでなく、信頼性や伝統、技術的進歩に焦点を当てたマーケティング戦略にも生かせるだろう」と話す。ブランドの認知度が十分に高まった後は、独立した店舗の展開も視野に入れているという。
「フローラシス」は、中国の伝統文化にインスパイアされた華美な商品とパッケージで知られる。同国の伝統的な美学と現代の化粧品の革新性を取り入れた“百鳥朝鳳 アイシャドウパレット”(6700円)が世界的なベストセラーだ。“百花同心錠 彫刻リップ”(5600円)も発色と成分の処方から、中国国内外で人気を博している。