意外と知らない「YouTube動画」と「DVD」はどっちの方が画質が良いのか
YouTubeは4K(3840×2160)に対応しており、広く利用されています。一方で、実はYouTubeは2022年に4K~8K(5Kなど)のサポート終了を表明済み。 【画像でわかる】意外と知らない、CDと比べてiTunes Storeで購入した曲は音質が悪いのか? 確かにスマホやパソコンで映像を見るとき、常にデータ通信量が大きい高画質で視聴する方はさほど多くはなく、実際には「自動」などの画質で視聴するケースが多いのではないでしょうか。 では4Kではない画質でYouTubeを見るとき、その画質はすでにオールドメディアになりつつある「DVD」に比べて高画質なのでしょうか? DVDと比べた際に極めて低画質であるならば、多少データ通信量が大きいとしても1080pなどに固定して再生する方が、視聴が快適になるかもしれません。詳しく見ていきましょう。
DVDの画質は具体的にどれくらい?
DVDの画質は、一般的にSD(Standard Definition)と呼ばれる画質で、具体的には720×480ピクセルです。 ちなみにフルHDと呼ばれる画質は1,920 x 1,080ピクセルです。フルHDは、一例としてはNetflixの「スタンダード」「広告付きベーシック」で視聴できる高画質の映像に相当します。つまりDVDのSD画質は「テレビで見るにはやや粗め」に相当し、Netflixで普段「綺麗な映像だ」と感じる映像よりも粗いです。
YouTube動画は「フルHD」?「SD」?
先ほどフルHDについてNetflixを引き合いに出して解説しましたが、では「YouTube」はフルHDに相当するのでしょうか。それともSDに相当するのでしょうか。 YouTubeで利用できる動画の解像度は、表のとおりです。
このうち4K以上の画質(5Kなど)のサポートは終了が表明されている他、YouTubeは4Kでの再生をYouTube Premium向けのプランとするテストを過去に実施済み。良くも悪くも無料で利用している一般のユーザーにとっては、4Kは縁があまりないものになるかもしれません。 基本的に視聴の機会が多いのは、720p~1080pのHD画質か、それを下回るSD画質でしょう。つまりYouTubeの「設定」の上では、フルHD相当の画質を簡単に選択でき、DVDを上回る解像度で視聴できる映像が多いと言えます。 ■「DVDより画質が悪い」YouTube映像が多いと感じるのはなぜ? とはいえ実際には「720p」「1080p」を設定画面で指定し、再生しても「DVDより遥かに画質が悪い」と感じるときもあるでしょう。 その理由は「もともとの映像の品質」にあります。たとえば古いVHSテープなどに収録された映像や、性能が高くないカメラで撮影された映像を720pや1080pでエンコードしたとしても、もともとの画質の悪さをカバーできるわけではありません。 つまり解像度の設定は「アップコンバート」とイコールではないということです。もともと高画質の映像が何らかの理由で360pや480pで再生されている場合に、YouTube上での設定を1080pに変更すると大きく画質が向上する場合はあります。しかしもともと低画質の映像を1080pに切り替えても、恩恵はありません。 つまりYouTubeは「もともとの映像が綺麗である」前提ならば、720pや1080pなど日常的に良く使う設定でも、DVDより高解像度で視聴できることが多いです。 しかしYouTubeには良くも悪くも「もともとの映像自体が低画質であるもの」が多いのも事実で、その場合は仮に1080pを再生画面で指定しても、DVDより遥かに低画質だと感じるケースも多いでしょう。 ・YouTubeはDVDよりも高画質なケースが多い(※ただし条件付き) ・常に安定して綺麗な映像で視聴したいならば、DVDの方が適しているケースもまだある というのが2024年時点での現状でしょう。とはいえスマホに搭載されているカメラのさらなる高画質化などにより、過去のテレビ番組の無断転載など「極めて古い映像の投稿」を除き、基本的には「DVDより画質が悪い映像」自体がYouTube上から少なくなっていくのはほぼ確実でしょう。再生するユーザー側も5Gの普及により、SD画質など低い画質で再生するのではなく、HD画質で映像を再生するケースも増えていきそうです。
オトナライフ