12月2日から「マイナ保険証」の運用が本格的にスタートします。 しかしマイナ保険証の利用者はまだ2割ということで、マイナ保険証についての不安や疑問を取材しました。 健康保険証の新規発行があと5日で終了するということで、26日、千葉県内のクリニックに行ってみると…。 マイナ保険証を利用（60代）: 12月ぐらいから切り替わるんじゃないかというので、早めに（マイナ保険証を）使ってみようと。 マイナ保険証を利用（70代）: マイナ保険証です。早めに切り替えちゃった方がいいのかしらと。薬のこととかも全部それで済むっていうから。 来週から本格運用が始まるマイナ保険証に早めに切り替えているという人も見られました。 そんな中、この日が“マイナ保険証デビュー”の女性もいました。 マイナ保険証を初利用（70代）: （Q.顔認証していたがどうだった?）簡単ですよね。登録するとお薬とか全部分かるわけでしょ。 マイナカードを保険証として利用する際の登録方法を改めて確認します。 (1)マイナカードを病院の窓口などにある端末に置く (2)本人確認は顔認証か申請時の4桁の番号を入力 (3)診療や薬に関する同意確認 (1)～(3)はわずか30秒で完了します。 では、マイナ保険証を使うことのメリットは…。 KENカルディオクリニック柏 総務・岡田さん: マイナ保険証の方が他の病院の服薬状況などの確認もできる。マイナンバーで受け付けした方がメリットはある。 他にも、転職や引っ越しなどの際に保険証を取り換える必要がなくなります。 一方で、現在のマイナカードの保有率は75.2％。 さらに、そのうち保険証登録は8割程度。 ただ、26日に取材したクリニックでも、マイナ保険証を利用していたのは50人中11人で、まだ2割ほどです。 国の調査でも、10月時点での利用率は15％ほどにとどまっています。 では、まだ登録をしていない人やマイナカードを持っていない人は、来週からどうしたらいいのでしょうか。 まだマイナ保険証を使っていない人に気になることは何か聞きました。 健康保険証を利用（20代）: 顔認証正しくできるかですよね。機械も100％精密ではないと思う。それは不安はありますよね。 健康保険証を利用（50代）: マイナンバー持ってない人だと、保険証の期限が切れたら、もう全額自分で支払わなきゃいけないのかとか分かってないんで。 まずは顔認証ができないなどのトラブルがあった場合、どうしたらいいのかという点。 実は現在使っている健康保険証は最長1年間はそのまま使えます。 ただ、現在の健康保険証は有効期限があるため、期限が切れた場合に必要になるのが「資格確認書」です。 インタビューでもほとんどの人が知らなかったこの「資格確認書」は一体どういうものなのでしょうか。 そもそもマイナカードを持っていない人やまだマイナ保険証未登録の人も、最長1年間は現行の健康保険証で利用ができます。 ただ現行の健康保険証の有効期限が切れた場合、「資格確認書」というものがあります。 資格確認書というのは、事前の申請はいりません。 各自治体や勤務先から無償で、事前にマイナ保険証を登録していない人には12月2日以降、自動的に送られてくるため申請しなくて大丈夫です。 気を付けなければならないのが、この確認書自体が最長5年間の有効期限があるという点。 現行の健康保険証を1年間は使用できますが、それの有効期限が切れた場合、資格確認書を持っていけばマイナ保険証を登録していなくても大丈夫ということです。