Synology、国内初展示のデータ保護アプライアンス「ActiveProtect」ほか、Interopでデータ管理・映像監視ソリューションを出展
Synology Japan株式会社は、株式会社アスクと共同で、6月12日~14日に幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2024」に出展。6月5日に発表したばかりのデータ保護アプライアンス「ActiveProtect」を日本で初めて展示している。そのほか、データ管理やデータ保護、映像監視の機能も紹介していた。 【画像】データ保護アプライアンス「ActiveProtect」 データ保護アプライアンス「ActiveProtect」は、6月5日にCOMPUTEX TAIPEI 2024に合わせて発表された。DPシリーズのストレージの上にOSとして「ActiveProtect Manager」を稼動させたアプライアンスだ。組織全体のデータ保護ポリシー、タスク、アプライアンスを中央管理することで、統一された管理および制御プレーンを提供する。 Synologyの企業向けNASソリューションでもデータ保護(バックアップ管理)の機能は持っている。それに対してActiveProtectではまず、サイジング済みでセッティング不要のアプライアンスとして提供する。 また、保護するデバイスを登録した「保護プラン」を作成して中央で統合管理するなど、運用の負担を削減する。そのほか、バックアップを冗長化しつつ、ランサムウェア感染時には切り離して暗号化を防ぐエアギャップ機能なども備えている。 Synology NASのデータ保護機能も、専門コーナーを設けて展示していた。ファイルサーバーや各種サーバー、あるいはGoogle WorkspaceやMicrosoft 365のSaaSなどのデータについて、3-2-1バックアップでの保護に対応する。 また、NAS内にスナップショットを取る「Snapshot Replication」や、ランサムウェアに備えて書き換え不可能なスナップショットを取る「イミュータブルスナップショット」などの機能も持っている。 データ管理のコーナーでは、Synology NAS上のコラボレーション機能を紹介していた。Googleドライブのような機能をNASで実現する「Synologyドライブ」や、ウェブベースの生産性ツール「Synology Office」、チャット機能「Synology Chat」などがある。さらに、「Synology High Availabitiy」で、2台のNASによるアクティブ/パッシブのHAクラスターを組むこともできる。 映像監視のコーナーでは、Synology NASでの監視カメラ機能を展示。GPUを搭載したディープラーニングNASのDVAシリーズで、AIによりカメラに映った来場者からリアルタイムに人物を検出したり、ブースの領域に入った人物を数えたりするところをデモしていた。また、Wi-Fiタイプの監視カメラ「CC400W」(年内に国内発売予定)も展示中。 そのほかさ、まざまなSynology製品を紹介する「About Synology」コーナーでは、超大容量サーバー「HD6500」や、オールフラッシュストレージ「Flashstation FS2500」、各種SSD/HDDなどを展示している。
INTERNET Watch,高橋 正和
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