往復のバスが無料だと? 有名なのに意外とその内容が謎なスパリゾートハワイアンズってどんなところ?
■東京便と同じルートでハワイアンズへ!
今回の取材では報道関係者を乗せるために、通常の宿泊客が乗るハワイアンズエクスプレスと同じルートで貸切バスが運行された。東京便は日の丸自動車がエアロエースで運行しているが、メディア専用の貸切バスは報徳バスのエアロクイーンがやってきた。 報道関係者と大量の荷物(撮影機材)を乗せたエアロクイーンは、通常便から遅れて2か所の休憩をするのを1か所にしたために友部SAで追いついた。
■3時間弱で到着!
おおよそ2時間30分から3時間程度でハワイアンズの玄関前に到着した。日の丸自動車の1台はラッピングされた専用車で、定期高速バスとそん色がない。 知っているけど行ったことがないという方には、ハワイアンズば温水プールとフラガールによるフラダンスショーくらいしかイメージがない。しかし元々の炭鉱会社が炭鉱閉山の危機と同地に湧く温泉を利用して作られたのがハワイアンズなので、温泉の質は一級品だ。 温水プールも成分が調整されたうえで温泉が使われており、水遊びと温泉が同時に楽しめてショーまで見ることができるの総合リゾート地なのがハワイアンズの特徴である。
■ファイヤーナイフダンス
昨今、フラダンスとともに人気なのが、ファイヤーナイフダンスだ。ナイフとはいっても刃物のナイフではなく、大昔の狩猟武器がもとになっている。このナイフの先に火をつけてパフォーマンスをする。ダンスチームの名は「SivaOla」で、世界大会で2位に輝いたメンバーのパフォーマンスが観覧できるとのことで、凱旋公演はものすごい熱気となった。 見ているとものすごい迫力なのだが、炎を舌でなめたり、股の下を通したりととても尋常ではない動きを見た観客からは、「実は熱くない特殊な炎を使用しているのではないか?」とか、「体になにか耐熱性のものを塗っているのではないか?」という「疑惑」の意見が寄せられるそうだ。
■燃料はホワイトガソリンで炎は500度!
そこで取材の機会に炎の元となる燃料をナイフに含ませるところから、パフォーマンス後の消火までをバックヤードで見せてもらった。まず燃料は紛れもなくホワイトガソリンだった。 ホワイトガソリンとは低オクタン価の重質ナフサからなる石油製品で、キャンプ用ランタンやストーブ、オイルライターの燃料といえばわかりやすいだろうか。エタノールの炎ではないので、炎の温度は約500度にも達する。 記者も実際に手に持ってみたがキャンプファイヤーの目の前にいるような熱さを感じる。そのホワイトガソリンをどぶ漬けした後に余計な油を木製の箱の中で振って落として使用する。ショー後の消火は窒息消火だった。 火が燃える理由は、燃えるものがある、燃焼に達する温度がある、酸素があるの3要素なので、このうちの1つでも絶てば火は消える。ナイフが入る大きなバッドの中に砂があり、その中に入れて砂をかけて素早く酸素を絶ち消火する方法を採用していた。 よって紛れもなく高温の炎であり、訓練と鍛錬によりパフォーマンスを演じていることは間違いない。メンバーの体のいたるところに火傷の跡があるのがその証拠だ。
■1回転0.25秒!
さて、フラダンスとともにファイヤーナイフダンスのショーを取材した。ナイフを回すパフォーマンスの写真はシャッタースピードを1/4秒に設定して炎の動きを写し取ったのだが、確実に1回転しているので1秒間に4回以上回していることになろうか。 フラガールのダンスも想像以上に激しい動きで、イメージとは全く異なっていたので、一度見るとリピーターになる人が多い理由がわかるような気がする。 前編では宿泊すれば交通費の心配がないことと、ファイヤーナイフダンスについて主にお伝えした。次の機会には宿泊施設でのバイキング形式の食事や、滞在中にすぐに徒歩で行けるパワースポットを紹介する。