<芦田愛菜>「さよならマエストロ」撮影で笑いが止まらなくなってしまったことも 「私も西島さんも結構ツボが浅い」
俳優の西島秀俊さん主演の連続ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」(TBS系、日曜午後9時)に出演する芦田愛菜さん。西島さん演じる夏目俊平の娘、響を演じている。ドイツのノイエシュタット交響楽団からのオファーを断り、晴見フィルや響たちとのこれからを選んだ俊平に対し、複雑な思いを抱いて葛藤する響。3月10日放送の第9話は、5年前の事件以来すれ違う親子にとって重要な回となる。芦田さんに、撮影を通して感じたことを聞いた。 【写真特集】「食べる? はるみん栗~ム大福」 芦田愛菜&當真あみのキュートなやりとり
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--いよいよ最終回も目前。これまで晴見フィルのことを気にかけているのに素直に行動に移せなかった響の、頑なだった心が解けていっているのを感じます。
そうですね。響は5年前までバイオリンのソリストとして1人で音楽と向き合ってきましたが、晴見フィルの皆さんと出会い、7、8話で小村さん(西田敏行さん)や天音ちゃん(當真あみさん)の“技術”ではなく心から“楽しんでいる”演奏に触れて。
音楽とは誰かに聴かせるということ以前に「大好きだ」という気持ちを表現するだけでいいんだと感じて、すごく心を打たれたんじゃないかと。自分もこんなふうに純粋に“音楽が好き”というだけでよかったんだと、思えるようになってきた頃なのかなと思います。
--俊平との関係性も変化していっていますね。
響は本当はお父さんのことが大好きだし、音楽のことも大好きだからこそ素直になれなくて。殻に閉じこもってしまう自分も嫌いだし、どうしても素直になれない部分があったと思うんです。でもそろそろ仲直りしたいと思い始めていて、一緒に暮らすうちに俊平さんの音楽を愛する気持ちに触れて、少しずつ解けていっているなと。きっと、自分も何かアクションを起こしていかなきゃいけないという気持ちになっていると思います。
--響を演じていて、印象的なシーンはどこでしょうか。
やはり3話でバイオリンを久しぶりに手に取るシーンですね。もちろん、私自身バイオリンが初めてで、それが難しかったというのもありますが、楽しそうに音楽を演奏するみんなを見ていてどうしても、自分の中の「音楽がやりたい」「音楽が好き」という気持ちが勝ってしまう感じをうまく表現したいと思って演じていたので。