「D&D」“医者”藤木直人&“刑事”寺島進の異業種バディが互いの魅力語る
――対して、寺島さんが演じる弓削は昭和のにおいが漂う、現代には珍しい刑事のように感じます。 寺島 「その通りなんだけど、あまり説明したくないんだよね。というのも、ラーメン屋に行った時に“うちはこういうだしを使っていて…”と説明されてから食べると、予想と違っていた時に“そうでもないな”って思っちゃうことない? まっさらな状態で見てもらって、それぞれに弓削を捉えてもらえたらうれしいかな」 ――そんな弓削の注目ポイントを挙げていただくと…? 寺島 「娘に弱いところしかり、意外とかわいいところがあると思うよ(笑)。今後の楽しみの一つとして取っておいてください」 ――以前、今作のプロデューサーが“いわゆる凸凹バディとは違う、大人2人のバディ”とお二人の関係を解説していましたが、お二人がこのバディに感じる魅力を教えてください。 藤木 「確かに、僕らは職種もしかり、普段行動を共にしている人たちも違うのでパッと見はあまりバディ感がないと思います。ただ、ここから互いの立場を生かして助け合っていく中で、その距離感が少しずつ縮まっていくのかなと。コミュニケーションを取ることも増え、いいバディ感が出てくるんじゃないかなと思います」 寺島 「徐々に出てくるだろうから、そこも楽しみだよね。俺はバディと言うと、いつも一緒にいるわけではないけれど、違う場所から同じ月を見て、同じことを感じているような…そういうロマンチックなイメージがあって(笑)。今後の2人の関係性もお楽しみに!」
――ドラマでは今回が初共演となるお二人ですが、お互いの印象はいかがですか? また、クランクイン前から変化はありましたか? 藤木 「寺島さんは現場の雰囲気を作ってくださる方。大勢いるスタッフさんのことも一人一人名前で呼んで、話し掛けているのがすごいなと思います。僕もコミュニケーションを大事にしていますが、少しシャイな部分があって…。なので、寺島さんの存在に助けられていますし、やりやすさを感じています。ドラマでは初共演ですが、以前僕がMCを務めていたトーク番組にゲストで来てくださったこともあり、クランクイン前と大きく印象が変わったということはないですね」 寺島 「俺から見た藤木くんは、やっぱり日本を代表する“二枚目”だなと。それに、俺は人の名前を覚えていても、横着なのでみんな呼び捨てだから(笑)。対して、藤木くんは皆さん“さん付け”で丁寧に呼んでいて、この凸凹さもいいバランスなんじゃないかな」 藤木 「そう思います。そして、寺島さんは僕ら役者が思ったことをスタッフさんに率先して伝えてくださるので、それもすごくありがたくて。僕は僕なりに作品に貢献できるように頑張ろう、と思いながらやっています」 ――撮影を通して見つけた、お互いの意外な一面はありますか? 藤木 「…実は泳げないんですよね?(笑)」 寺島 「いや、泳げるって!(笑) この前メークさんと金魚の話をしていた時に、『金魚はずっと泳いでいてすごいよね。俺は浮き輪がないとあんなに泳げないよ』って話していただけだから(笑)。藤木くんは、もっと不器用な人だと思っていたんだけど、この前俺だったら舌をかんで言えないような長ゼリフを一発でこなしていて。しかも、監督が鬼だから同じことを3回やらせていたんだけど(笑)、全部きちんと言っていたから大したものだなと。陰で相当努力しているんだなと思いましたね」 藤木 「あれ、10行ぐらいありましたから(笑)」 寺島 「藤木くんは座長として責任感を背負っているのもそうだし、プレッシャーもあると思うから、縁の下の力持ちとしてできるだけサポートしていきたいね」