韓国捜査当局、尹大統領拘束を着手後に中断 公邸捜索を警護機関拒む
韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が出した「非常戒厳」をめぐり、内乱容疑などで捜査している合同捜査本部が3日、身柄の拘束を試みた。拘束令状を執行するため公邸の敷地内に入ったが、大統領の警護員らに阻まれ、この日の執行を断念した。拘束令状の有効期限は6日で、合同捜査本部は再度の執行など今後の対応について協議する。 【図】韓国の歴代大統領、事件なぜ多い? 合同捜査本部に加わる「高位公職者犯罪捜査処」(公捜処)の捜査員らが午前8時すぎに公邸の敷地に入った後、大統領警護処長に令状を示して執行への協力を求めたが、警護処長は拒否した。 警護員らが公邸の建物の手前などに立ちはだかり、約5時間半にわたってにらみ合いが続いたが、合同捜査本部は「現場の人員の安全が懸念される」などとして、午後1時半ごろにこの日の執行を中止したと表明。「法の手続きに応じない被疑者の態度に深い遺憾を表明する」とした。
朝日新聞社