小さくても高級&スポーティ! 400馬力の “希少” エンジン搭載、アウディ新型「RS3」公開
内外装とシャシーをアップグレード
アウディを代表する直列5気筒エンジンは、生産開始から48年を経て、RS3の改良型を最後に引退することになった。 【写真】「希少」2.5L直列5気筒エンジンのハイパフォーマンスモデル【新型アウディRS3セダン&アバントの内外装をチェック】 (32枚) アウディは8月20日、高性能モデル「RS3」のマイナーチェンジを欧州で発表した。内外装やシャシー制御システムが改良され、英国価格はスポーツバックが5万9510ポンド(約1135万円)から、サルーンが6万510ポンド(約1155万円)から。 最高出力400psを発生する「2.5 TFSI」は、現在の量産車で使用されている唯一の5気筒エンジンだ。RS3のほか、SUVのRS Q3にも搭載されている。 改良型RS3は、フロントに新しいスプリッターを装備。これに加え、フロントとリアのLEDシグネチャー(市松模様)、サイドエアインテークのデザイン変更、カーボンのディテールが施されている。 インテリアでは、ナッパレザーの新しいRSバケットシート、フラットトップ&フラットボトムのステアリングホイール(ハプティックボタン付き)が採用された。 その他の変更点は標準のA3と同様で、エアコン吹き出し口のデザインが変更されたり、オートマチック・トランスミッションのギアセレクターが小型化されたりしている。物理的な空調コントロールは残された。 足回りとしては、シャシー制御システムがアップグレードされ、コーナリング時のクイックさと安定性が向上したという。 ブレーキ・トルクベクタリングなど主要コンポーネントのチューニングにより、コーナー進入時のアンダーステアが低減され、より大きなパワーを発揮できるようになった。 サーキットでのグリップをさらに高めたい人向けに、ピレリPゼロ・トロフェオRのセミスリックタイヤがオプションで用意されている。 トランスミッションは7速DCTで、0-100km/h加速タイムは従来通り3.8秒とされている。 最上級グレードの「カーボン・フォアシュプルング」では最高速度が250km/hから280km/hに引き上げられる。 欧州では9月から納車開始予定だ。 RS3はアウディ・スポーツで最も人気のあるモデルで、2011年の発売以来8万台が販売された。昨年は需要が供給を上回ったため、短期間販売中止となったこともあった。
執筆 AUTOCAR JAPAN編集部