空から守る安全、学ぶ 松阪署協議会 三重県警航空隊のヘリなど視察
三重県松阪市中央町の三重県警松阪署(西條一人署長)は10日午後1時40分から本年度の第3回松阪警察署協議会(下村真也会長)を開き、津市雲出鋼管町の県警察航空隊を視察した。 同協議会は、2001(平成13)年に地域住民の意見を警察運営に反映させることや、業務への理解を深めてもらうことなどを目的に設置。各種団体や企業の代表者などを委員に任命し、説明や意見交換の場として年4回を開いている。 この日、同協議会の委員ら9人は同航空隊を視察。同隊の吉川崇警部から、所有する2機のヘリコプター「いせ」「すずか」(いずれもイタリア製A109E型、全長約13メートル、8人乗り)の特徴と、任務について説明を受けた。 主な任務は、災害その他の警備、巡回、避難者などの捜索救助など。2023(令和5)年中の飛行回数は▶警備46回▶巡回120回▶捜索救助24回▶訓練141回――など計426回の実績があった。 また今年1月の能登半島地震に特別派遣された時の活動の様子や、交通違反車を上空から追跡する取り締まりの様子などもスライドや動画で紹介した。 その後、隣接するヘリポートに移動して「いせ」を見学。協議員らはコックピットや後部座席に座るなどして機体に触れて実物を確認した。上空約500メートルから車のナンバープレートを読み取ることができるという望遠カメラで遠くの景色を実際に見ると「肉眼では分からないところまでよく見える」「すごい」など驚きの声が上がった。 協議員から「夜間飛行はしますか」との質問に、吉川警部は「地面の地表が確認できれば大丈夫です。夜間飛行の訓練もしています」、「何年くらい乗れますか」との問いには「耐用年数は20年です」などと話した。 協議員らは同航空隊を視察した後、松阪署に戻り、管内の治安情勢や交通指導取り締まりの推進状況などについての報告を受けるなどした。