借りパク注意!? レンタル先で大活躍中のJリーガー(2)再ブレイク!? 7試合6得点の大暴れ
今季もJリーグでは、チャンスを求めて多くの選手がレンタル移籍でプレーしている。その中にはレンタル先で大きな成長を遂げた者や、かつての輝きを取り戻してチームに欠かせない存在になった者もいる。今回は、レンタル移籍先で活躍しているJリーグの選手を紹介する。※成績は15日時点の『transfermarkt』を参照。
MF:荒木遼太郎(あらき・りょうたろう) 生年月日:2002年1月29日 レンタル元:鹿島アントラーズ レンタル先:FC東京 2024リーグ戦成績:7試合6得点0アシスト 荒木遼太郎はレンタル移籍によって低迷から見事抜け出すことができたと言っていいだろう。東福岡高校から鹿島アントラーズに加入した荒木は、高卒1年目から開幕スタメンを飾るなど存在感を示し、2年目の2021シーズンはリーグ戦36試合出場10ゴール7アシストと大ブレイクを果たし、ベストヤングプレーヤー賞にも輝いた。 しかし彼のキャリアはそのまま輝かしいものにはならなかった。背番号を10に変えた2022シーズンに腰椎椎間板ヘルニアを発症し、長期の離脱を強いられてしまう。翌2023シーズンは序列を落としてしまい、少ないチャンスしか与えられなかった。こういった状況を打破するために今季はFC東京へのレンタル移籍を決断。結果として、この選択が功を奏して荒木は復活を遂げることになる。 荒木はここまでJ1の7試合に出場して6ゴールと、かつての鋭い得点感覚を取り戻している。豊富なプレーバリエーションと正確なパスで味方の攻撃を活性化させ、自らも強烈なシュートを放って相手ゴールを脅かす。これまでの鬱憤を晴らすかのような大活躍で注目を集め、AFC U-23アジアカップ2024を戦うメンバーにも招集された。この大会でも準決勝イラク戦でゴールを奪うなど結果を残している。荒木はレンタル移籍が成功し、現在再ブレイクの兆しを見せていると言えよう。
フットボールチャンネル