シャコアゲには意味があり! ラギッド過ぎるスズキ・スーパーキャリーの正体とは
大阪オートメッセ2024の会場でお披露目されたスズキの出展ブースで、ひと際異彩を放っていたクルマが、スーパーキャリーをベースにロッククライミングやボルダリングといったアクティビティをストイックに楽しむことをコンセプトにした「スーパーキャリイ マウンテントレイル」です。 【写真】ラギッド過ぎるスーパーキャリイの詳細を見る(全20枚)
Xリミテッドの個性を活かしてカスタム
キャンプやアウトドアなどの外遊びにぴったりな軽トラとして登場した特別仕様車のスーパーキャリイ・Xリミテッド(5速MT車)をベースにカスタマイズされた「マウンテントレイル」は、それをよりラギッドな仕様に仕立てられ、オフロードでもタフに走ることができる力強さとデザイン性を兼ね備えたコンセプトモデル(参考出品車)です。 アクティブな大人がストイックに楽しむためのクルマとして、ビジネスだけではなく遊びにも活躍する、商用車の新たな世界観が表現されています。
パイプフレームのさまざまな設えでラギッドに!
イエロー×ブラックのビビットなカラーのコントラストが鮮やかな「マウンテントレイル」は、オフロードでもタフに使えるラギッドな仕様を押し出し、キャビンのドアは外され、そこへバータイプのスケルトンなパイプフレーム形状の運転&助手席ドアがそれぞれ奢られています。 フロントバンパー下には縞鋼板を使ったスキッドプレート、フロントバンパーにはウインチをインストール。ヘッドライトやフォグランプは純正を活かしながら、圧巻の光量を放つ作業用LEDライトが車体の上に備わります。
コクピットにもさまざまなギミックが沢山
また遊び心を尽くしているのが、ボディカラーのイメージを踏襲したバケットシートの存在で、コクピットのインパネまわりにはラプター塗装が施されるなど遊び心満載。センターコンソールには船舶用の斜度計が埋め込まれ、山を登り降りする際に安心して走行できる装備をさりげなく主張。内外装でしっかりコンセプトを共通化した開発陣の遊び心に脱帽です。
パイプフレームの荷台がラギッドさ100%
マウンテントレイルのトラックベッド(荷台)には、3方向のあおりが外されており、その代わりにパイプフレームを採用。スペアタイヤラックも備わるなど、そのままラリーレイドにエントリーできるようなスタイリングが多くの来場者の目を奪っていました。 また、4インチのリフトアップによって斜面を登る際のアプローチアングルとデパーチャーアングルを稼ぎ、類まれな走破性を兼ね備えていることを想像させるコンセプトモデルに仕立て上げられていました。 ミニマムな軽トラのボディを活かした走るステージを選ばないマウンテントレイルは、正直、「このままの仕様で発売されたらいいのに……」と思わず呟きたくなる、限界なき可能性にあふれていました。
ソトラバ編集部