「日本刀の最高峰」とされる短刀も 東北で活動していた刀工による名刀を集めた企画展 岩手・北上市
現在の一関市の舞草地区には奥州藤原氏お抱えの刀工集団が住んでいたといわれ、この集団が「舞草刀」という刀を生産していました。その舞草刀を始めとする、東北で生産された刀を集めた企画展が北上市で行われています。 【写真を見る】「日本刀の最高峰」とされる短刀も 東北で活動していた刀工による名刀を集めた企画展 岩手・北上市 この企画展は、普段「鬼」をテーマにさまざまな展示を行っている北上市立鬼の館が、初めて「刀」をメインのテーマとして開いたものです。 会場には奥州市の奥州文庫刀剣美術館などから借り受けた名刀22振りが展示されています。 この写真、上が宮城県北部で刀を作っていたとされる「宝壽」という刀工の集団が作った刃長91.7㎝の太刀です。下は一関の舞草地区で作られた、いわゆる「舞草刀」です。この舞草刀は平安時代から鎌倉時代初期に作られており、短く、反りも少な目で、実戦的な造りになっています。 また、会場には日本刀の最高峰とされる短刀の「藤四郎吉光」も特別に展示されています。 北上市鬼の館の主任学芸員、澤藤浩司さんは「東北地方に、中央にひけをとらない鉄の文化があったことを多くの方に知って欲しい」と話していました。 この企画展は2月16日まで行われています。
IBC岩手放送