『情熱大陸』出演【井手上漠】性別にとらわれない新時代のモデル「コンプレックスを武器に」
「かわいすぎるジュノンボーイ」としてデビューして以来、自分らしく生きる姿が支持を集め、モデル、タレントとして大活躍中の井手上漠さん。21歳になった今、国際メイクアップアーティスト検定1級を取得し、更に活躍の幅を広げている。様々な葛藤を乗り越えてきた井手上漠の現在地を聞いた。 〈画像〉井手上漠の「美ショット」全部見せ
「好き」に根拠を。国際メイクアップアーティスト検定1級を取得。
──昨年、国際メイクアップアーティスト検定1級を取得されたと伺いました。モデル、タレントとしてのお仕事もある中、挑戦しようと思った理由は? 元々「美容を仕事にする」というのが中学生の頃からの夢だったのですが、当時の私は美容の仕事というと美容師さんという選択肢くらいしか知りませんでした。でも芸能のお仕事を始めて色々な人とお話しするようになり、美容というジャンルのなかでも、様々なお仕事があるということを知りました。私はジュノンボーイのオーディションをきっかけに芸能界に入ったのですが、美容を趣味だけではなく将来的にはビジネスとしてもやりたいと思ったときに、きちんと資格を取ったうえで発信をしたほうが、見てくれる方々への説得力があると思ったし、自分にとっても必要なことだと思っての決断でした。ずっと「好き」だけで美容をやってきましたが、きちんと資格を取ることで、その「好き」に根拠をつけたいと思い、国際メイクアップアーティスト検定に挑戦することを決めたんです。
自分の弱さを認め、自分を強く見せる武器をどれだけ持てるかが人生
──漠さんのSNSでは「弱さ」というワードをよく見ます。ご自身はすごく強く見えるのですが、弱さを感じることがありますか? 強い人間でいたいと常に思っていますが、実はそんなに強くなくて。20歳を超えて気づいたのは、「人間皆弱い」ということ。キラキラ輝いていて、強そうに見える人も、みんなどこかに弱さを持っていますよね。けれど、私の場合は好きなメイクや服を身に纏うことで、強く見せることができるのかな、と思います。それに気づいてから、だんだんと人前に出ても緊張しない性格になってきました。これまで自分の弱さとか小ささを知って落ち込むこともたくさんありましたが、人の尊敬できるところを見つけているうちに、誰にでも絶対自分にしかない強みがあることに気づいたんです。それがその人にとっては実はコンプレックスだったりもするけれど、逆に唯一無二の自分の強みだと気づければ、自分の武器にできます。