2型糖尿病の治療薬を「ダイエット薬」と皮肉ったタンクトップに批判殺到。SNSのコメント欄が大荒れに
本来は2型糖尿病の治療薬であるものの、空腹を感じにくくする効果があることからダイエット目的で使用する人※が急増している「オゼンピック」。先日行われたベルリン・ファッション・ウィークで、ドイツ発のブランドであるナミリア(Namilia)が、「I heart Ozempic(オゼンピックを愛してる)」と書かれたタンクトップを発表し、批判の声が集まっている。 【動画】これは問題あり...?ファッションショーでモデルが着用した衣装に「批判殺到」 ※患者はこの薬を必要としており、その不足から入手が困難であることを考慮するのが重要です。適応外の薬を使用することで、問題を助長している可能性があります。
エド・ハーディーとのコラボレーションで、“Good Girl Gone Bad”と称した最新コレクションを発表したナミリア。エド・ハーディーのアーカイブやヴィンテージをドレスに変身させたり、「名声は命取り」、「リハビリにはかわいすぎる」などのメッセージがプリントされたTシャツなど、パパラッチ写真や冷酷なタブロイド・ゴシップによって特徴づけられた2000年代~2010年代初頭のポップカルチャーと挑発的な雰囲気をミックスしたコレクションとなっている。 そんな数々のスタイルのなかでもっとも注目を集めたのが、「I heart Ozempic(オゼンピックを愛してる)」と書かれた白いタンクトップ。 近年オゼンピックをダイエット目的で使用する人が増え、本来必要としている糖尿病患者の手に渡りづらくなっている状況などから、風刺を狙ったナミリアのインスタグラムには批判の声が寄せられている。 「このシャツに込められた意味を詳しく説明してもらえますか? 極端に痩せるためにオゼンピックを悪用することは、冗談では済まされないと思う」 「母は糖尿病を患っているのですが、あなたたちがこの馬鹿げたことを美化しているせいで、薬局に在庫がなくてパニック発作を引き起こした」 「2000年代の肥満嫌悪や痩せすぎ文化を支持しているのを目の当たりにして、がっかりしている」 上記のような批判の声が多くあげられており、『DAZED』誌はナミリアの最新コレクションについて、「痩せている体型が再び流行しているという有害なメッセージを伝えている」と指摘。さらにこれまでさまざまな体型のモデルを起用してこともあるなかで、今回のできごとは残念だとも綴っている。 一部ではコレクションに好感を示している人もいる一方で、ナミリアのインスタグラムのフォローを解除したという声も。今後のナミリアの行動にも注目していきたい。