復帰戦を白星で飾った新田祐大

　前橋競輪場の「三山王冠争奪戦(G3)」は1日、初日を迎えた。一次予選8Rを走った新田祐大(38歳・福島=90期)に話を聞いた。 　2月岐阜G1「全日本選抜競輪」の最終日に誘導員早期追い抜きで失格し、長らくあっせんがストップしていた新田。復帰初戦となったここは、ラインを連れ込む激走で後続をシャットアウトした。 「(大槻寛徳と)連係が外れてしまったが、大槻さんなら追い上げてくれると思ったので、待ってから踏みました。要所要所で、しっかり踏み切れたのでよかった」と、復帰戦を白星で飾り胸をなで下ろした。 　レース勘に関しては「大槻さんや山賀(雅仁)さん、大塚(英伸)さんからアドバイスをもらい、自分の考えていたものとのギャップを感じさせられました。(アドバイスのおかげでうまく走れたので)皆さんがいい頭脳になってくれました」と後位を固めてくれた大槻や南関勢に助けられ、鈍った感覚を取り戻したようだ。 　2日目、二次予選10Rはこれまで幾度も連係を重ねてきた佐藤慎太郎とライン2車で、佐藤は「新田の復帰戦を一緒に走れるのは嬉しいし、何よりも刺激になる」と連係を渇望していた。新田はそんな佐藤の気持ちに応えるレースで、バンクを席巻する。(netkeirin特派員)