当時と同じ音を奏でるこだわりの1台【1】S20型エンジンのサウンドに魅了されたオーナー|1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R
【1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R Vol.1】 ひとくちにクルマが好き、旧車が好きといっても、その楽しみ方やこだわりポイントはさまざまだ。オリジナルを維持することにこだわる人もいれば、とにかく自分好みにカスタムしたい人、速さを求めてチューニングしようとする人など、旧車を楽しむ形は多彩だ。 【画像16枚】走行距離は18万㎞を超えるが、常日頃のメンテナンスもあって機関は快調とのこと このシルバーのハコスカGT-Rのオーナーのこだわりはなんといっても「音」だ。S20型エンジンのサウンドに魅了されたことから、GT-Rライフが始まったのだという。 PGC10スカイライン2000GT-Rに初搭載された直列6気筒DOHCのS20型エンジンは、日産初の市販用DOHCエンジンであると同時に、レーシングエンジンの流れをくんだ、4バルブの専用エンジンとなっている。GT-R伝説を生み出した立役者であり、GT-Xなど他のハコスカではなくGT-Rにこだわる人が多いのも、S20型の存在が大きい。 DOHCによる高回転・高出力なエンジンと、機構そのものの魅力に加えて、サーキットでの活躍を思い起こさせるパワフルなエンジン音も、S20の大きな魅力といえる。 <SPEC. 主要諸元> 1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10) ●全長4395mm●全幅1610mm●全高1385mm●ホイールベース2640mm●トレッド前/後1370/1365mm●最低地上高160mm●室内長1775mm●室内幅1300mm●室内高1120mm●車両重量1120kg●乗車定員5名●登坂能力sinθ0.490●最小回転半径5.3m●エンジン型式S20型●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC●総排気量1989㏄●ボア×ストローク82.0×62.8㎜●圧縮比9.5:1●最高出力160ps/7000rpm●最大トルク18.0㎏-m/5600rpm●変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922●最終減速比4.444●燃料タンク容量100ℓ●ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)●サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング●タイヤ前後とも6.45H14-4PR●発売当時価格150万円 初出:ノスタルジックヒーロー 2019年2月号 Vol.191 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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