万博ライバル国に大阪の松井知事「切磋琢磨することは良いこと」
万博ライバル国に大阪の松井知事「切磋琢磨することは良いこと」
大阪府の松井一郎知事は24日午後、定例記者会見を行い、2025年に大阪府などが誘致を目指している国際博覧会(万博)に、すでに立候補を表明していたフランスに加え、締め切り当日にロシアとアゼルバイジャンが立候補を届け出たことについて「切磋琢磨することは僕は非常にいいことだと思います」「日本は日本で我々が考えている万博の中身を実現するための様々なサービスをより具体的にプレゼンで示していければ」と述べた。 【中継録画】松井一郎・大阪府知事の定例会見(2017年5月24日)
プレゼンで示していければBIEの興味と関心を寄せてもらえる
松井知事は報道陣の「4か国の争いになりましたが、一騎打ちと比べて戦いやすくなったか?」という質問には「厳しいかどうかというのは、やってみないとわからない」と述べ、「各国がそうしたポテンシャルを万博というイベントにつぎこんで切磋琢磨することは、僕は非常にいいことだと思います」と続けた。 また「日本は日本で我々が考えている万博の中身を実現するための様々なサービスをより具体的にプレゼンで示していければBIE(博覧会国際事務局)の興味と関心を寄せてもらえる」と話した。
「我々は時代のニーズに合っているのかなと思います」
立候補した3か国の印象については「印象というか、そこに行ったことはないんでね。報道ベースですけど」と前置きし「ロシアにしても国威発揚型の万博を目指しているんだろうなと。大阪とパリは世界の課題解決という新しい万博を期待されていると思うので、我々は時代のニーズに合っているのかなと思います」と話した。 そして、大阪のアピールポイントについては「日本は世界の中でもいちばんの長寿国であり、医療分野については間違いになく世界のトップだということです。各国もあると思いますが、日本の伝統文化というものはこれだけ海外のお客さんが来ておられる状況から、世界の皆さんにニーズがあると感じてます」とした。
「差が出るような形をつくりたいと思います」
ロシアの「将来世代のための包括的な技術革新」、アゼルバイジャンの「人類のための首都」というテーマで主張している点、日本のテーマは優れているという点については「技術革新というのは1970年の大阪万博のころに、未来の技術を見て頂くということでやってきたと思う。工業技術の部分も大事だけど、21世紀の現代においてはどうなの?とも思う」と話した。 また「未来都市というのは我々も一緒ですよ。未来輝く未来都市なんでね我々のコンセプトは、未来都市を掲げているアゼルバイジャンは、具体的な中身で我々はきちっと差が出るような形をつくりたいと思います」と続けていた。