ご飯にぶっかけてサラサラと 福岡県大野城市に伝わる「鶏ぼっかけ」
飲食店やレトルト品でも
本来は家庭料理ですが、市内の飲食店でも味わうことができます。大野城心のふるさと館にある「ここふるショップ」では、錦糸卵と刻みネギ、刻みノリで彩りを添えた鶏ぼっかけ(単品で税込み600円)をカフェのメニューに載せています。 カフェで実食してみました。茶色い出汁の見た目から、少しこってりした味を想像しましたが、口に運ぶと意外にあっさり。滋味深く、ほっこり気分になりました。 心のふるさと館の中薗眞子さんは「鶏ぼっかけは人気メニューの一つです。郷土料理と知って注文する人もいます」と話します。
家庭でも気軽に食べられるように、市内の事業者がレトルトや冷凍の商品を開発しています。1食分入りのレトルト食品(508円)や3食分の冷凍商品(1620円)があり、ここふるショップで購入できます。 市内の小学校では、鶏ぼっかけを給食の献立に取り入れています。また、家庭で食べてもらえるように調理法を紹介する動画を制作し、YouTubeで公開しています。 小野隊長は「鶏ぼっかけは素朴な料理で、自然が残り、温かみのある大野城の地域性をよく表していると思います。鶏ぼっかけを広めることで、大野城市の魅力を市内外に伝えていきたい」としています。
読売新聞