湖西出身・當間ローズさん 地元で初個展 “枯れ盆栽”と陶器 魅力最大限に
湖西市出身で歌手や華道家として活動する當間ローズさん(31)が、自身の手がけた「ドライ盆栽(枯れ盆栽)」や陶器など約30点を集めた個展「アナザー・ライフ 輪廻と再生」を同市鷲津の本興寺で開いている。一部の作品はPR大使を務めた浜名湖花博の会場で展示したが、地元・湖西を訪れることでまちの魅力を感じてもらおうと、桜の名所として幼少期から親しんだ古刹(こさつ)で初の個展を企画した。7月27日まで。 枯れ盆栽は盆栽の枝を乾燥させ、保存加工を施した葉を枝に生けて新たな作品に生まれ変わらせる。推定樹齢150年の五葉松をはじめ、根の形を見せる作品や幹に金箔(きんぱく)を貼ったものなど、枯れ盆栽ならではの作り方をした作品も並ぶ。當間さんは「盆栽を育てるために注いだ時間や愛情を永遠にするのがテーマ」と語った。 清水焼の花器やつぼなども各所に配置し、小堀遠州作と伝わる庭園や室町期に書かれた源氏物語の写本など、多くの文化財や景観と當間さんの作品が競演している。入場には拝観料(大人300円、子ども150円)が必要。 7月7日午後3~4時には境内でアコースティックライブも開く。音楽や作品と共に着物や茶道の文化にも触れるイベント。定員は先着50人でチケットは市民3千円、一般4千円、S席5500円。當間さんの公式ウェブサイトで申し込みを受け付けている。
静岡新聞社