台湾と英国、新しい貿易交渉を開催 投資とグリーンエネに焦点
[台北 6日 ロイター] - 台湾と英国は、投資とグリーンエネルギーに焦点を当てた新しい貿易交渉を今週開催している。複数の当局者が6日に明らかにした。 台湾は世界貿易機関(WTO)に加盟し、シンガポールやニュージーランドと自由貿易協定を結んでいるものの、中国からの圧力もあるため、正式な対外貿易協定をほとんど締結していない。 台湾の行政院(内閣)経貿談判弁公室によると、台北での今週の交渉では、デジタル貿易、投資、再生可能エネルギー、実質排出ゼロなどの問題に焦点が当てられている。同弁公室の報道官は「(双方が)関連する協定に署名する可能性を排除しない」と述べた。 英国の事実上の在台湾大使館は、昨年締結された「貿易強化パートナーシップ協定」に関する交渉のため、実務担当者が台湾に今週滞在していることを明らかにしつつ、交渉状況についてのコメントは避けた。 中国はこれまで、同協定に反対するとともに、英国は台湾と「実質的な関係強化」を図るべきではないと表明している。