悪い子どもを疫病神にお仕置きさせる…秦野に伝わる「目一つ小僧」の紙芝居
秦野市内に伝わる民話「目一つ小僧」を通して地域の習慣や風習を学べる紙芝居実演が8日、秦野市立東公民館(同市東田原)で行われた。地域の史跡巡りやウオーキングガイドを行う「まほら秦野みちしるべの会」(横山信子会長)の主催。 目一つ小僧は毎年12月8日に丹沢山中から下りてきて、悪い子はいないか各家庭を回り、悪い子の名前を「えんま帳」に記入し、疫病神に風邪をひく、転んでけがをするなどのお仕置きをしてもらうという。 紙芝居では、目一つ小僧が子どもの名前を明け方までに書き切れず、えんま帳を道祖神に翌年1月15日まで預けたが、14日に中身を確認した道祖神がどんど焼きで松飾りと一緒に燃やして子どもを災難から救う。ストーリーとともに秦野で伝えられてきた道祖神祭りとどんど焼きとの関係についても紹介した。 紙芝居を熱心に見ていた児童(10)は「宿題をやらないことがあるので私も帳面に書かれてしまうかもしれない。どんど焼きではハートや星形のお団子を作るのが楽しみ」と話していた。
神奈川新聞社