横浜強盗殺人事件「現金回収役」の女の夫 別の特殊詐欺事件で3回目の逮捕 宮城県の女性が被害
北海道警組織犯罪対策企画課と札幌・手稲警察署は11月27日、東京都足立区の無職・木本康寛容疑者(31)を詐欺の疑いで再逮捕しました。 木本容疑者はすでに逮捕されている神奈川県茅ケ崎市の無職・武藤秀容疑者(24)らと共謀の上、7月2日、宮城県仙台市に住む80代女性宅に息子をかたって電話し、「ズボンを洗う際に携帯も一緒に洗ってしまったので新しい携帯番号を教える」などとうその内容を伝え、新しい携帯番号を女性に伝えました。 その後、「同じ事務所で働く、夫がいる女性を妊娠させてしまい、示談金として300万円が必要だ」などとうその内容を伝え、現金160万円をだまし取った疑いが持たれています。 翌日、女性は息子と会った際に、詐欺だと気づき警察に通報し、事件が発覚しました。 木本容疑者は、だまし取った現金の回収役とみられていて、「被害金を運ぶ仕事で仙台に行ったことはある」とおおむね容疑を認めているということです。 木本容疑者はこのほか7月1日から3日にかけて、共謀の上で小樽市の80代女性宅に息子をかたってうその電話をかけ、現金190万円をだましとった疑いでも先月19日に逮捕されているほか、7月3日から4日かけても、千歳市の80代女性から同様の手口で現金210万円をだまし取った疑いで今月7日逮捕されていました。 道警はほかにも余罪が複数あるとみて捜査しています。 また、NNNの取材で木本容疑者は先月16日に神奈川県横浜市で後藤寛治さん(75)が殺害された強盗殺人事件で「回収役」として逮捕された木本未穂容疑者(30)の夫であることがわかっています。 妻の未穂容疑者は神奈川県警の調べに対し、「夫から何度もお願いされて引き受けた」と供述していて、木本容疑者を通じて「指示役」とつながっていたとみられています。 警察は、横浜市の事件と木本容疑者との関連や、背景にある組織の全容解明を進めています。