桜と「SHARP」看板の競演も最後 旧本社周辺で地元の人「名残惜しい」
桜と「SHARP」看板の競演も最後 旧本社周辺で地元の人「名残惜しい」 撮影・編集・ナレーター:柳曽文隆 音楽:GISO THEPAGE大阪
6日の近畿地方は、曇り空が広がり風も強いが気温は上昇。大阪管区気象台によると、同日午後2時までの大阪市内の最高気温は21.2度を観測した。そんな暖かさにつられてか、桜の花もだんだん開いており、各地では花見をしている人の姿もあった。 【拡大写真付き】先週末のシャープ旧本社ビルの様子 大看板に足場迫り多くの見物人がいた
地元の主婦「天気悪いし、この光景も最後かと思って」
大阪市阿倍野区の長池公園でも、桜の花が見ごろを迎え、同日午前中も多くの人が通りすがりに眺めている光景がみられた。しかし、今年は同時に寂しい光景が目にうつる。それは、同公園すぐそばにある、シャープ旧本社の解体工事が行われているからだ。 同日午前現在、旧本社周辺は白い囲いにほぼ覆われ、窓ガラスを割って足場を組むなどし、一部では建物自体もパネルに覆われ始めている。SNSでは、連日「寂しい」といった書き込みが見られ、この桜とSHARPの大看板を一緒にして撮る画像も多く見受けられる。
同日午前も、信号待ちをしながら、この光景を撮影する人の姿が何人かみられた。近くに住むという買い物途中の主婦(36)は「ここの公園も子供が小さい時によくきましたけど、その時は、シャープの建物を見てもなんとも思わなかったけれど、今回初めて桜とシャープを一緒に撮りました。もう天気が悪いし、こうした状態で撮れるのは最後かと思ったんで。なんか名残惜しいですね」などと話していた。