胸元にもみじを滑り込ませるシーンは「ドッキドキでした」はんにゃ.・金田が平安貴族を演じる上で意識していること|大河ドラマ「光る君へ」
第19回で大きく時代が動いた大河ドラマ『光る君へ』。 道長(柄本佑)と軋轢が高まっていた伊周(三浦翔平)。 【画像を見る】ドッキドキの恋愛展開も(全16枚) そんな彼が引き起こしたのが「長徳の変」である。自分が通っている女に別の男がいる、と勘違いした伊周。その通っている男を脅かしてやろうと伊周の弟・隆家(竜星涼)が矢を放つが、その男は花山院だった……。 実は、花山院と伊周が通うのは同じ屋敷に暮らす姉妹で、伊周が裏切られたと思っていたのは誤解だったわけだが……。 そして、この姉妹は藤原斉信(金田哲)の妹。長徳の変では中心人物と言っても過言ではない。 出世欲も強く、「俺は厚かましいのが売りだからな」「道長になったら売り込む」と清々しいほどにはっきりと言っていた斉信。その真意とは、望むものとは。 金田哲さんに、自身が演じる斉信の魅力、こだわりについて聞いた。
斉信は「男性から見てもカッコイイ」
役作りのために藤原斉信について調べていく中で、最初は「スーパーエリートで、僕で大丈夫ですか、とは思いました」と言う金田さん。演じていく中で、さらにどういったところに魅力を感じていったのだろうか。 「いわゆる藤原F4(道長、公任、行成、斉信)の中では一番の感情型。喜怒哀楽がしっかり出ていて、わかりやすいですよね。好きなものにはとことんだし、出世欲も強くてそれを隠さない。プレイボーイであり、本当に人間味あふれる人だな、と思います。男性から見てもカッコイイ。まっすぐで分かりやすくて、そうでありたいな、という部分もある人です」 脚本の大石静氏とは青年期を演じているころに初めて対面。役についての言葉もかけられた。 「“あなたもうちょっと悪い人になっていくから、そういうふうに思っていてくださいね”と言っていただきました。そんなところも描いていただけるんだ、と。 大石さんの脚本は、みなさんと一緒に合わせていない段階でもうおもしろくて。恋文でのやり取りとかの、2人がソウルメイトになってく流れ……毎回、視聴者としてもキュンキュンしていますし、さらにドロドロとした政治の怖さや、悪い人たちの描き方も良い意味でたまらない悪さというか」 そんな斉信を演じる中で軸に置いていたのは品格だという。 「やっぱり平安貴族ですから。品格については一番気をつけています。ひとつひとつの所作だったり、言い回し、発言も品格を残さないとって」