相次ぐ闇バイトが実行役の強盗事件 身を守るためにできることを犯罪学の専門家・大手警備会社研究員・県警減らそう犯罪情報官に聞く 広島
「抵抗性」を高める方法は鍵以外にもあります。防犯対策に詳しい、セコムIS研究所の濱田宏彰(はまだ・ひろあき)研究員に聞きました。 ■セコムIS研究所 濱田宏彰 研究員 「強盗と言っても、やはり泥棒と同じで家の中に入れさせない対策というのが1番重要だと考えております。具体的には、玄関、ガラス窓、あと一戸建てでしたら勝手口などのセキュリティレベルを上げることが大事だと思います」 住宅の窓ガラスを割り侵入する強盗事件が相次いでいることから、セコムでは今月防犯ガラスや防犯フィルムに関する問い合わせが、前の月に比べて20倍に増えています。防犯ガラスは、2枚のガラスの間に特殊な膜があり、衝撃を受けても貫通しにくく、犯人の侵入までに時間を稼ぐことができるといいます。また、窓ガラスにセンサーを付けて衝撃を検知し、警備員が急行するシステムもあるということです。 一方、広島県警は防犯対策とともに、私たち自身が「闇バイト」に加担しないように注意することも大切だといいます。 ■広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視 「一度でも闇バイトに応募してしまうと、『辞めたい』と言っても、『いまから家に行く』とか、『家族に危害を加える』『お前のことを警察に言う』など、犯罪組織から脅されて、結局は逮捕されるまで辞めることができなくなってしまいます」 15日ごろ、横浜市の住宅で男性に暴行を加えて殺害し、現金を奪ったとされる容疑者は、警察の調べに対し、「SNSで『ホワイト案件』などという投稿を見つけ、指示役とつながった」「仕返しや家族にも危害が加えられるかもしれないと考えると、断れなかった」と話しているといいます。 警察は闇バイトの募集には「よく使われる文言」があると指摘します。 ■広島県警察 減らそう犯罪情報官 太田貴之 警視 「掲載される広告に、”即日現金”、”高額即金”、”副業”、”ハンドキャリー”、”書類を受けるだけ”、”行動確認”、”現地調査”などのワードがある場合は、特に注意していただければと思います」