aespaが東京ドームで見せたサプライズ、立体的かつ多彩な「世界観」を堪能
aespaの現実と非現実を繋ぐ力
コンセプトムービーもクライマックスを迎え、ここからラストに向けての盛り上がりが凄まじかった。会場の照明とペンライトが連動し、世界観を一気に作り上げていく。aespaのMVにも度々登場するアバターnævis(ナビス)がスクリーンに登場し、メンバーのae(アバター)と一緒に踊るシーンも。彼女たちが大きくなったり、ほぼ人間と原寸大の小ささになったりと、不思議な世界が広がった。「Trick Or Trick」にて全身ブラックの衣装でメンバーが再び登場すると、続く「Set The Tone」ではダンサーと連携し激しいダンスを披露、花火も上がって会場の熱気も高まる。さらにロック調にアレンジされた「Next Level」が始まり、「Neavis, calling」の部分をジゼルが「Tokyo, calling!」へとチェンジし、大きな歓声が上がった。物語の締めくくりに相応しい壮大な楽曲「Armageddon」とともに本編が終了。アンコールへの時間にはダンスチャレンジのコーナーが設けられ、スクリーンに映し出されたランダムなファンたちがaespaの楽曲を踊り、会場を盛り上げた。 飽きる暇なくアンコールの幕が上がり、「BAHAMA」のイントロとともにトロッコに乗った4人が現れた。ピンクとホワイトのブタのジャージを身に纏い、リラックスしたメンバーのギャップある姿にファンが沸いた。「YOU」を披露した後のMCでは、「東京ドームでこのブタの衣装を着たのは初めてだと思います」とカリナ。各々がポーズを決めたりわちゃわちゃと自由に過ごす時間は本編とは違う魅力でいっぱいだった。最後に「東京ドームでの公演は久しぶり。光栄です。また来てね!(ニンニン)」「ライブ中は緊張よりも楽しかったです! みんなのおかげ。本当にありがとうございます。(カリナ)」「みなさんがこうして私たちのエネルギーをいっぱいにしてくださったので、楽しめました。怪我した人たちはいないですよね? 大好きだよ~!(ウィンター)」「本当に感謝してます!いつもMYJ(日本のファンダム名)の人たちが応援してくれてるの知ってる。本当に大好きだよんっ!(ジゼル)」(中略)と感謝の言葉を残し、「Melody」を披露。感動と愛に包まれたライブは幕を閉じた。 今回のライブを通して改めて感じさせられたのがaespaの世界観を作り上げる力だ。コンセプトムービーのストーリーや演出も抜かりなく、VJや照明、さらにはペンライトの動きまで全て計算し尽くされ、aespaの現実と非現実を繋ぐ、独特な世界観を表現していた。さらにはスクリーンに映し出される彼女たちも、影やダンサー、小物、VJを上手く使った構図を採用しており、大きい会場だからこそ堪能できる魅力を引き出していた。飽きることなくあっという間に終わった2時間半。これから彼女たちがどのように進化していくのか、目が離せない。
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