ミレニアムが中国株で損失、製薬２社の取引を当局認めず－関係者
（ブルームバーグ）： 中国の製薬会社２社が関与する取引が中国当局から承認を得られず、ミレニアム・マネジメントやアトス・キャピタルなどのヘッジファンドが損失を被った。事情に詳しい関係者が明らかにした。
中国中薬の株価は21日、35％急落。同社を非公開化するという中国医薬集団（国薬集団、シノファーム）の提案が規制当局に承認されなかったためだ。シノファームは中国中薬の筆頭株主。
イジー・イングランダー氏のミレニアムは、中国中薬の株式を一時5.1％保有。アトスの中国中薬持ち株比率は今週、一時5.3％まで上昇していた。ミレニアムとアトスはその後、保有株を減らした。
事情に詳しい関係者によると、株価下落の打撃を受けたミレニアムの運用担当者の１人がエド・クーパー氏。同氏は企業絡みのイベントに伴う取引を専門とするロンドン在勤のシニアポートフォリオマネジャー。
ミレニアムの担当者とクーパー氏はコメントを控えた。アトスの担当者はポートフォリオのポジションについてコメントしなかった。
中国国有のシノファームは18日までに中国中薬の非公開化計画に関する承認を当局から得られず、中国中薬と共にこの計画が失効したと香港取引所に届け出ていた。
原題：Millennium Among Hedge Funds Losing Money Over Failed China Deal（抜粋）
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Bei Hu, Manuel Baigorri, Nishant Kumar
