<北村匠海>「少しずつ明墨のやり方に染まっていく様子を」 「アンチヒーロー」を語る
俳優の長谷川博己さんが主演を務めるTBS系「日曜劇場」枠(日曜午後9時)の連続ドラマ「アンチヒーロー」。明墨法律事務所の弁護士、赤峰柊斗を演じているのは俳優の北村匠海さんだ。「殺人犯をも無罪にしてしまう」弁護士・明墨を演じる長谷川さんについて、「僕なんかがとやかく言える立場ではありませんが、やっぱり迫力がすごいです」と話す北村さんに、撮影現場で感じた思いを聞いた。 【写真特集】「今後は明墨の思惑が何なのかが鍵」 クールな表情がかっこいい!北村匠海 長谷川博己との場面カットも
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--これまでの放送を受けての反響はいかがですか?
「面白い」という反響が一番多いなと思います。「何が正義なのか」と考えてくれる方はもちろん、ストーリーの全貌が見え隠れしはじめたので、一体誰が本当に悪い人なのか、全員が怪しまれている段階なのかなと。僕としても、純粋にエンターテインメントとして楽しんでくださっている方がたくさんいて、とてもうれしいです。
--これまでの撮影で印象に残っていることは?
テレビドラマにしては珍しく、台本が最後のほうまで出来上がっている段階で撮影に入っているので、本作においてはその難しさを感じています。全体を通して感情を出すお芝居は意外と少なくて、事件の説明をするシーンが多いのが本作の特徴の一つ。
特に明墨法律事務所での撮影は、1日かけて全員でひたすら何かの説明芝居をしています。大変ではありますが、それをみんなで共有できている日々はとてもいとおしいですね。
--NGが出ても和気あいあいとした雰囲気のようですね。
もうNGが出ても仕方ないんです(笑い)。セリフそのものというより、視聴者の方々にわかりやすく説明することがとにかく難しくて……。覚えないといけない人名も多いので、「この人が何をやった人で……」という複雑な関係を説明しているうちに頭がこんがらがってしまうんです。
みんなが難しいとわかっているからこそ変な緊張感がなくて、誰かがセリフを間違えても笑い合える和やかな撮影現場。第1~3話は特に長谷川さんの難しいセリフが多くて苦戦されていたのですが、そこに対して少しずつ笑える空気感を作り出してくださって、それがその後全員の助けにもなりました。